黒蝕の陰、天廻の陽
未知の樹海?
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クスさん、準備の方粗方終わりました。」
アルフレッドら四人がジャックスの目の前に立つ。
「そうか。よし!ナグリ村へ向けて出発、我らの団!」
ジャックスがこう掛け声を上げるとバルバレに居た我らの団全員が一斉に動き出した。
それぞれのスペースで広げていた荷物や台を片付け、仕上げに何か一つ引っ張ったりするとそのスペースが荷車のようになった。
「うおーすげぇ!キャラバンってこうやって移動したりするのか!」
「ああそうさ。キャラバンはいいぞ?」
感激するダイラス。
「そうだ、未知の樹海を経由するから実質二日かけての移動になる。マイハウスはガートンに頼んでもう一輌増結してあるから適当に割り振って使ってくれ。」
「ふ、二日もかかるんですかっ!?…ハッ!?」
ジャックスから移動の長さを聞かされたアルフレッドは背後から迫り来る黒いオーラを逃さず感知する。
「お?悪いなおっちゃん…じゃなかった団長!俺はマトレガと一緒の部屋に居るから、じゃあな!」
ダイラスはマトレガと一番後ろのマイハウスへ入っていった。
「さぁ、アナタ。今日はもう疲れたでしょう?私早く布団に入りたいわ。」
「ま、待って下さいアルマさん!疲れたのなら純粋に寝ましょう!?何でそんな裏のある笑顔をするんですか、怖いです!あ、そうだ僕はこの二種類のエキスを研究するという大事な仕事が―」
「研究なんか後でも先でも出来るでしょう?それに私は布団に入る、としか言ってないわ?
…まぁやだアナタったら。」
顔を赤く染めつつアルマは旦那の手を引っ張り、引きずりながら前の方のマイハウスへと入っていった。
「ハッハッハハハ!天下の研究者も嫁には敵わないってか!こりゃ酒のツマミになるな!」
とジャックスは高笑いしながらキャラバンの荷車が連結された先頭の荷車に乗り込み、アプトノスにつながれた手綱を握って走らせた。
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