ストライカーズ編!
人間やめてる
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オとキャロは飲み物を持って廊下を歩いて行った。
「いい子達だね、ほんと」
つい口を出た言葉。
それぞれ重い過去を背負っていながら、仲間を思いやる心を持っている優しい子供たち。
スバルはさっきも言ったこと。
ティアナはお兄さんのこと。
エリオは自分がクローンだということ。
キャロは強すぎる竜たちを恐れられ、村を追い出されていること。
四人はしっかりと受け止め、前へと進もうとしている。
それは隣にいる慎吾も同じ。
六課にくるよりも前、本人から聞いた。慎吾には前世の記憶があることを。
そこでたくさんの人を殺したことを。
一年生のときに思いだし、その上でずっと笑っていたことを、私は聞いていた。
実は人を殺したことがあるだなんて、普通は言えない。
なのに慎吾は話してくれた。
嫌われることを覚悟して教えてくれた。
結果として私は嫌いになんてならなかったけどね。
むしろ私は・・・。
「だな。・・・さて、俺らも行くか」
慎吾の言葉で我に返り、さっきまで考えていたことを心の奥底にしまいこんで歩き始めた。
歩き始めて数分、目的の部屋についた。
私は重い扉を開けて中に入る。
そこにはベッドの上で眠っているおにぃの姿・・・がなかった。
そこにあったのは寝っころがりながら何かのモニターをみているおにぃの姿があった。
「「ハアァァァァアアァァァァ!?」」
「うるさっ!・・・て、美愛と慎吾?なら納得」
「しないでよ!なんで起きてんの!?わけわかんない、不死身かッ!!」
相変わらず規格外すぎる我が双子の兄。
実は人間やめてると思う。
「失礼な。しっかり人間だ」
ため息をついてやれやれだぜ、と首を振るが、はっきり言ってマジなにやってんの?
<ミアミア、とりあえず中に入ったら?シンゴもね>
ムカつくことにヒカリに諭された。
とても不愉快です。
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