ストライカーズ編!
怪我
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「油断するなよ」
目の前にいる春香と秋良からは目を離さずに慎吾が忠告する。
その言葉に私は当たり前でしょ、と軽く返し、少しずつ後ろに下がる。
攻撃系の魔法も普通に使えるけど、タッグの場合は前衛が二人いても意味はない。
一人が後衛に入って援護、支援をするのが最も効率的だ。
その場合完全に近接戦闘に向いている慎吾が前衛に残り、私が後衛に入るのが自然な流れだろう。
「ヒカリ、全力でいくよ」
少しだけ手元に視線を移し、ヒカリを見る。
するとヒカリは宝石の部分を鈍く光らせる。
「アキラ、こっちも本気で行こうか」
春香はそう言ってカチューシャを外す。
その様子を見て、秋良も首のチョーカーを外す。
多分、あのアイテムは二人の何かのリミッターになっているのだろう。
「先手必勝!冷神波ッ!」
慎吾は二人との距離を一気に詰め、掌握に氷属性を足したような物を放つ。
カウンターとまではいかなくても、相手の意表を突くにはいい攻撃だと思う。
二人は予想通りに驚いて体の動きが少しだけ止まった。
私はその隙を見て遠距離から魔法を放つ。
「っと、さっきは油断しちゃったけど、今度はそうはいかないよ!アキラ!」
「任せて、ハル!」
春香はデザートイーグルを二丁、秋良はサバイバルナイフを二本取り出した。
そして秋良はサバイバルナイフを構える。
「薙ぎ払え・・・」
「カマイタチ」
シュババッといった効果音が聞こえてきそうな程に早い剣技によって私の魔法は消されてしまう。
秋良の攻撃はそれだけに終わらず、その勢いのままこちらにも攻撃を与えてくる。
私はその攻撃をバリアで防ぎながら次の攻撃に備えて作戦を練る。
「慎吾、なんとか立ち向かえないの?」
「無理言うなし。最初のは油断してたからできたけど、美愛の攻撃普通に避けられてんじゃん」
私は攻撃専門じゃないんで。
脳筋たちと私を一緒にしないで欲しいな。
「とりあえず戦闘不能にできたら上々。最低でも捕獲。おっけー?」
「どっちにしろ難しそうだなぁ。でもまあ、了解。俺は前衛で攻撃、陽動をする」
「私は後衛で援護、補助、確保だね」
確認をし終えた私は慎吾の数メートル後ろに下がる。
<ところでミアミア、援護と補助って何が違うの?>
ググ○カス。
あとなにシリアスブレイカーしてるのさ。
それは私の役目だッ!
「美愛、少し黙ろうか」
「サーセン」
慎吾に怒られたため思考停止。
急いで戦闘態勢に移行します。
「あまり巫山戯てると後で陽龍に焔火やられるぞ?」
マジでやられそうでちょっとビビった。
「あ、お二人は知らないんでしたっけ。陽龍さん、今頃倒れてるんじゃないんですか?」
春
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