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魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『第三十話』〜本当の声〜
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フェイトが危険な目にあわせたくない。だから逃げろといった。今までの言葉は【邪】の者、あいつらがいわせていたようなものだ。気にするなといっても無理があるかも知れないけど、あれはプレシアの言葉ではないということだけは分かってくれ」

「……うん」


 すると、エイミィの声が艦中に響いた。それは、



「庭園内に魔力反応を複数確認、いずれもAクラス、数は……な、何これ!? ………100……200………どんどん増えていきます!!」

「ジュエルシードの発動を確認!!」

「しょ、小規模ながら次元震の発生を確認しました。徐々にですが規模が大きくなっています!!」


 エイミィが叫び、他のオペレーター達も報告をあげる。


「プレシアは、いえ、【邪】の者は何をしようとしているの!?」

「人として蘇り、新たな人生を歩むつもりだろうな」

「そのために、こんなことを!?」

「そうだ」

「馬鹿な、あんなものは御伽噺だ!!」

「それで? どうするんだ?」


 すると、リンディは決断を下した。


「私も現場に出て次元震を抑えます。クロノ執務官は時の庭園へ突入しプレシア・テスタロッサの救出並びに【邪】の者を倒してください!」

「了解」

「月詠君もクロノと一緒に出てもらえますか? 武装局員の壊滅の影響で人手が不足しているので」

「言われなくても。アイツは俺の専門だ」

「なのはさん、ユーノさん、リニスさんもお願いします!」

「「「はい(分かりました)!!」」」


 すると、フェイトが、


「私も、行きます!」

「フェイト。アタシも行くよ!」

「いいのですか?」

「はい。母さんを、助けます!」


 その目に揺らぎはなくまっすぐ前を向いていた。


「聞いてやれ。ソイツの眼は本物だ」

「……そうね。では、フェイトさんとアルフさんもお願いします」

「「はい!」」


 さて、始めるとしよう。【邪】の者との戦いを、『死神』としての戦いを。











 
「……何これ?」


 時の庭園に突入した俺達を待っていたのは、おびただしい数の傀儡兵だった。
 多いな、千弱はいるか……先程より増えすぎじゃないか?


「くっ……なんて数だ」

「こんなところで時間を消費するわけにはいかないのに」


 ユーノとクロノの言うとおりだ。時間がない。


「どうせコイツ等は感情のない機械だ。相手にする必要は無い」

[『トリガー・オン』]


 そしてソウルを展開し守護服を身に纏う。


「何を言ってるんだ! コイツ等を何とかしない限り先には進めな
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