第六十話〜終幕〜
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それと同時に彼女の視界にピンクの光が映る。それははやてに安堵を与える。だが、彼女はそれとは別に新たな疑問も生まれる。
視界に写ったピンクの魔力の持ち主はこちらに向ってくるなのはで間違いない。そして彼女の背中に預けられているヴィヴィオも、姿が成熟した女性の姿であるということ以外は眠っているだけで特に問題はない。
問題はこの2人以外に姿がないのが問題であったのだ。
その疑問を解消するためにはやてはさらに通信を繋いだ。
「なのはちゃん?!ライ君は―――」
『はやてちゃん、これから暴走したナイトメアが出てくるから!』
先ほどのはやてとフェイトのやり取りを再現するような会話。
そして、はやてはなのはの要点は抑えられているが、意味が理解できない言葉に首を傾げるしかなかった。
内容を追求する前に新たな変化が幾つか訪れる。
その変化の一つ目として、まずはやての元に通信が開かれた。通信を送ってきたのは今もアースラのオペレーター席に着いているシャリオからである。
『ゆりかごから高熱源反応!この出力は既存のガジェットやナイトメアフレームのものを超えています!』
「それって―――」
追求する前に新しい変化が起こる。
ゆりかごの船底の一部が爆発したのだ。魔力反応がなかった為、魔力ではなく物理的な力を使ったことを察することができる。それが原因なのか、その爆発の時に生まれた煙はなかなか薄れない。
その爆発と先ほどのなのはの言葉がはやての中で自然と結びつく。確証を得るために再度なのはに話しかけようとする。しかしその前にまた新たな変化が飛び出してきた。
「あれって…………」
新しい変化は煙の中から緑の軌跡を描くように現れた。
その変化の元を彼女は知っていた。それは機動六課のメンバーほぼ全員が知っているものである。正確には知っているというよりは、“見たことがある”だが。
どこか神々しくも見える。白と蒼で構成された“それ”の名前をはやては無意識に呟いた。
「インペリアル」
異世界の不老不死の魔女曰く、『粗大ゴミ』が動いていた。
インペリアル・コクピット内
座っているシート越しに感じるユグドラシルドライブの微振動を懐かしく、そして心地よい安心感を覚える自分にライは苦笑する。
「蒼月、パラディン。この機体のコクピット、僕の操縦技術、機体スペック、どんな些細なデータも残すな」
「イエス マイ ロード」
「ラジャー」
了承の意を聞いたデヴァイサーであるライは操縦桿のグリップボールをクリック。機体のファクトスフィアを展開し敵機の配置を確認していく。
地上に展開された敵ナイトメアと姿が見え始めた敵の増援。その数の確認を終えるとライは気を引き締め
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