スタートに立つためには
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「そだねー、ゆきぴょんはお姫様みたいだもんね。白雪姫とか!ゆきぴょんだけに!」
「はいはい。・・・ていうか、大胆なポーズを雪歩が取ったらそれはそれで変でしょ」
「・・・見てみたいかも、それ」
雪歩ちゃんの個性は“儚さ”・・・かな。まるで空から降ってくる一粒の雪のように、すぐ消えてしまいそうな・・・
「(・・・って、なんか詩みたいになっちゃった)」
似合わないことを考えたなぁ、自分で自分を笑う。
「・・・多分みんな、自分に合うやり方がそれぞれあるんじゃないかな」
『・・・』
自分に合うやり方か・・・
「へへっ、とぉ!」
なんて考えてたら響ちゃんの撮影が始まっていた。
「ギュッ、ギュッ」
「ん?なんだ、ハム蔵?」
「ギュッ、ギュッ、ギュギュッギュ」
「うんうん・・・カメラマンさん、自分たち、もう少し右からの方がいい感じだぞ」
「え・・・あぁ、ホントだ」
・・・なんで動物の言葉が解るんだろう・・・誰もツッコまないけど。
「ねぇねぇ兄ちゃん。亜美も、真美のチョーイケテるアングル知ってるよ」
「へぇ、そうなのか」
「あぁー!そんなの真美だって!亜美のはねー、こっちからこうっしょー」
「真美はぁ、こっちからこうでー・・・」
「・・・じゃあそれで取ればいいじゃないんか?」
「「え?」」
「そっか!二人のいい所」
「アンタ達が一番知ってるかもね」
「確かにねー」
「「そっか・・・だよね!!」」
そう言うと二人はプロデューサーに一言行ってから撮影の準備に向かった。
「いいわよね・・・響も亜美たちも・・・」
「ん?」
伊織ちゃんが少し狼狽えてから怒る。
「べ、別に・・・あ、ああいうの、ちょっと羨ましいって思ったの!いけないわけ!?」
「い、いや・・・まぁそりゃ、あいつらずっと一緒にいるからなぁ。お互いのことはよく見えてるだろうし」
「そうよ。どっかのプロデューサーよりはよっぽど便りになるわよね」
「っぐ・・・」
「あ、伊織ちゃん、シャルルは?」
やよいちゃんが聞く。シャルル・・・伊織ちゃんがよく抱き抱えてるウサちゃんのぬいぐるみ。
「そうだよ伊織ちゃん。シャルルならずーっと一緒だったじゃん!」
「あ・・・」
「そう言えば確かに、何時も持ってたよな。そういう物こそ、なにかヒントになるのかもしれないな。今日はシャルルは留守番なのか?」
プロデューサーが言うと伊織ちゃんはシャルルを手に持った。
「・・・そうよ。ちょっと留守番してただけよ」
「よっし!伊織ち
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ