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アイドルマスター 〜世界を渡る少女〜
スタートに立つためには
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合ってないって思うな」


「っ・・・ち、違うわよ!そんな訳ないでしょ!」

「ふーん・・・」

「美希ー、準備してー」

「行ってくるの!」



美希ちゃんがカメラさんの前に立つ。

「じゃあ行きまーす」

「あ、ねぇねぇカメラマンさん!」

「ん?」

「ミキね、色んなポーズいーっぱい決めるから、ぱしゃぱしゃってリズムで取ってね」


「あ・・・あ、あぁ・・・じゃあ行きまーす」



美希ちゃんが取るポーズは全部様になっていて、リズムもよくて・・・なんだかノッてしまいそうな撮影です。カメラさんも色々試したくなってるみたい。美希ちゃんの個性は、あのマイペースなところかな。普段はマイナスになっちゃう時もあるけど、ああやって自分のペースに周りも巻き込んで空気を上手くしちゃう時もある。

「あ、次は春香さんです!」

「よろしくお願いします!」

「お、元気でいいね!」

「はい!」

春香ちゃんの個性はやっぱり絵に書いたような明るさ・・・

「はい、じゃあもう一枚」

「はいっ、た、た、わぁ!?・・・いたた・・・あ、す、すみま(カシャ!)ふぇ?」


「いいよ、君面白いねぇ」


・・・そこにドジっ子も追加で行きましょう。春香ちゃんが転ぶと周りも笑いがあるなぁ・・・

「よろしくお願いしまーす!」

「キター!まこちん!」

「765プロのハンサム担当!」

「ふんっ・・・」

「それじゃ、行きまーす」

「・・・ハイッ!」

「はぅ・・・!」

真ちゃんの爽やかスマイルに・・・カメラさんの隣のアシスタントさんがやられた。

「まぁ、真からそれ取ったら何も残らないわよねぇ」

「伊織ちゃん、それは酷いよ・・・」

「じゃあアンタは何か思いつく?」

「・・・・・・真ちゃん、ごめん・・・」

「ほら見なさい」

魅力はあるけど・・・私では説得力が出せないよ・・・

「よろしくお願い致します」

「貴音ちゃんだ!やっぱり綺麗だなぁ」

「お姫ちんはぶれませんなぁ」

「じゃあ・・・」

「しばしお待ちを・・・」


「え?」

すると貴音ちゃんはいきなり両手を上げて・・・

「・・・決まっていますか?」


・・・そう聞いた。

「ぶれないわー・・・」

貴音ちゃんは何よりも“面妖”って言葉が似合うと思います。

「・・・はい、もう一枚」

「は、はぃぃ・・・」

雪歩ちゃんはみんなと違って大きいポーズを取ったりしないけど・・・




「雪歩ちゃんはああいう大人しいポーズが凄い似合うよね」

私の言葉に真美ちゃんと伊織ちゃんが返す。


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