破滅の行進
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
遂に超反転魔法、ニルヴァーナが復活した。
その効果によって善へと変わったホットアイとジュラ、アルカはニルヴァーナの足を登り。
シャルルに抱えられたウェンディとヴィーテルシアに跨るアランとココロは空からニルヴァーナを目指し。
諦めかけていたジェラールは、差しのべられたエルザの手を握った。
―――――そんな中、この男はというと。
「メェン?こ・・・ここはどこなんだ!?オイオイ・・・生意気な小僧共はどこに行った!?」
豚の丸焼き状態はそのままに、木の枝に引っかかっていた。
しかも、かなりの高さがある。
「どうなっているんだぁぁぁ!メェーーーーン!ひー!ぎゃわー!ぴぇがぁぁ!」
一夜の叫びと悲鳴が、ニルヴァーナに木魂した。
そしてこちらはというと。
「うぷ・・・」
ニルヴァーナの足を伝って本体へ殴り込みをかけようとするナツ達だが、殴り込む前にナツには難関が待っていた。
そう・・・乗り物酔いである。
「何してんだ、ナツー!」
「こんな時でも酔うの!?」
「ちょっと!しっかりしなさいよー!」
「バカね」
ニルヴァーナは動いている。
それに乗るナツはニルヴァーナを乗り物と認識しているようで、グロッキー状態に陥っていた。
それを見たグレイ、ルーシィ、ルーは後ろに目をやり、ティアはぼそっと言い放つ。
「こ・・・これ・・・乗り物じゃねえのか・・・?」
「動いてるけど乗り物じゃねえ!そう思い込め!」
「キ・・・キモチ悪いィ・・・」
「こ・・・これ、タコの足だから!アンタ生き物の上なら平気でしょ!」
「タコは森にいねえし」
「妙なトコこだわらない!」
恒例行事になりつつあるグロッキー状態だが、今発動されては困る。
どうにかナツを復活させようと策を練るが―――――
『!』
完璧な策が出る前に、ナツの体がズリ・・・とズリ落ちはじめる。
「おおお・・・」
「ナツ!」
「このバカナツ!力抜くんじゃないわよ!」
「おおおおお・・・」
乗り物酔いで力が出ないのか、ナツはどんどんズリ落ちていく。
そして。
「お」
「きゃあああっ!」
「ナツーーーー!」
とうとう、ナツは落下した。
それを見たティアはルーに向かって叫ぶ。
「ルー!大空風翼であのバカ拾ってきなさい!」
「魔力が無いよう!」
「はぁっ!?」
そんな会話をしている間にも、ナツはどんどん遠く小さくなっていく。
地面が近づき空が離れ、もうダメだと全員が思ったその時―――――
――――――青い閃光が、ナツに向かって飛んで、ナツを掴んだ。
それはティアではない。
猛スピードで飛んで来た、ハッピーだ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ