破滅の行進
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コブラを無視し、ブレインへと向かっていった。
ニルヴァーナを止めるという事は動かしているブレインを倒せばいいという事でもある。
完全にコブラの意表をついたと思ったナツだが――――
「んが!」
キュベリオスの長い胴体。
正確にはその尾がナツの腹にクリーンヒットし、ナツとハッピーは吹き飛ばされた。
「軌道を読まれた・・・」
「え?」
ハッピーの言葉にナツは訝しげな表情を浮かべる。
だがハッピーの言う通り、軌道を読まない限りはナツを止める事は出来なかっただろう。
「聴こえるんだよ、テメェの動き」
コブラは笑う。
ナツはコブラを鋭く睨みつける。
コブラの口角が更に上がった。
「そうだ、それでいい。遊ぼうぜ」
同じ頃、化猫の宿メンバー+ヴィーテルシアはニルヴァーナの端っこにいた。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・」
「ごめんねシャルル、無理させちゃって」
「私の事はいいの」
シャルルは苦しそうに息をしながらも起きあがる。
「ありがとうございます、ヴィーテルシアさん」
「大丈夫ですか?」
「これくらい日常茶飯事だ。ティアと仕事に行く時の方がキツい」
アランとココロは翼を消したヴィーテルシアに頭を下げるが、当のヴィーテルシアは涼しげな表情で言葉を返した。
「それよりお前達・・・こんな所まできてどうするつもりだ」
「「「・・・」」」
ヴィーテルシアの問いに3人は言葉を詰まらせる。
体を小刻みに震わせながら起き上がるシャルルが口を開いた。
「まだジェラールってのを追って・・・」
「違っ!あ・・・えと・・・それも、ちょっとはあるけど・・・」
シャルルの言葉を反射的に否定し、すぐさま言い直すウェンディ。
「私・・・何とかしてこれを止めなきゃって!私にも、何かやれる事があるかもでしょ!?」
「ウェンディの言う通りだ。最初から出来ないって諦めるよりかは、力不足でもやれる事をするのがいいよね」
「そうね」
ウェンディの言葉に同意するかのように頷いてアランが続ける。
それを聞いたシャルルは少し笑みを浮かべて頷いた。
「ん?」
すると、ココロがピクッと反応した。
「どうしたの?ココロちゃん」
「あそこにいるの・・・ナツさんじゃない?」
「え?」
ココロが指さす先には、点。
距離があるのか、アランが目を凝らすがどう見ても点にしか見えない。
「本当だ、ナツさんと・・・ハッピー?」
「それと・・・六魔将軍のコブラもいる!」
滅竜魔導士の為嗅覚・視覚・聴覚の優れるウェンディとココロは空を見つめ、目を見開く。
ココロ
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