暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
破滅の行進
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
った。

「ハッピー!」
「はぁ」
「ナイスキャッチー!」
「全く・・・心臓に悪いったらありゃしないわ」
「あい!」

それを見たルーシィとルーは歓喜の声を上げ、グレイは溜息をつき、ティアは呆れたように呟く。

「かっこよすぎる・・・ぜ・・・ヒーロー」

ピューッと空を飛びながら、ナツは力を取り戻していく。
徐々に酔いが醒めてきた。

「どう?ナツ。オイラと風になるのは気持ちいいでしょ?」

そう言うと、ハッピーは辺りを飛び回る。
遠くまで飛んだかと思えば、そこから円を描くように戻ってきた。

「ああ、最高だ」

茜色の空を桜色と青が飛ぶ。
ナツとハッピーが空中で動きを止めると、それを待っていたかのようにグレイが口を開いた。

「お前ら、そのまま上に行け。オレ達はそこにある穴から中に入ってみる」
「おう!」
「あいさ!」

ニルヴァーナの足の付け根、グレイが指さした先には穴がある。
それを聞いたナツとハッピーは返事をし、意気揚々と上へ飛んで行った。









「ついにやったな!ブレイン!ニルヴァーナを手に入れたぞ!」

ニルヴァーナで1番高い建物、ニルヴァーナの中心部。
そこに立つコブラは念願のニルヴァーナが手に入った事に歓喜の声を上げた。

「すげえ!これが古代人の遺産・・・キュベリオス、すげぇぞこりゃ」

パラパラと小さい瓦礫が落ちる。
コブラの言葉にキュベリオスが反応を示した。

「見よ、コブラ。眼下に広がるこの世界を」

ブレインの言葉に、コブラは下を見てみる。
先の尖った建物に正方形の建物、列車が走る鉄橋を思わせる橋。
そこにはかなり古そうな建物が立ち並び、巨大な都市となっている姿があった。

「古代人の都市。それこそがニルヴァーナの正体。この王の間において我が石により、思いのままに動く都市だ」

その言葉に、コブラが不思議そうな表情を浮かべる。

「動く・・・って、どっかに向かってんのか?コイツは」

その問いに、ブレインは薄い笑みを浮かべて答える。

「ここからでは狙えんからな、『あのギルド』は」
「最初の標的か」

コブラも笑みを浮かべる。

「光崩しの始まりの地とでも言っておこうか」

そう言いながらブレインが杖を揮う。
すると、長方形が王の間を囲むように展開し、巨大な魔法陣が現れた。

「進め!古代都市よ!我が闇を光へと変えて!」

ブレインが両手を広げて叫ぶ。
その瞬間――――その目の前を影が通り過ぎた。
空中で折り返したその影は光となり―――――王の間へと向かってくる。






「オレが止めてやるァアァアァァァアアァッ!」






そして
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ