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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第302話】
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ります。 ……お嬢様、先にどちらからお召し上がりになりますか?」
「な、何か調子狂うわね……。 いつものヒルトじゃないし、そういえば眼鏡掛けてるし……。 じ、じゃあ……先に食べさせてあげるわ」
そう言って冷えたポッキーを一本手に取り、その先端を俺の口元へ運ぶのだが鈴音は恥ずかしいのか、顔を横に向けながら――。
「ほ、ほら……。 口……開けなさいよ。 ご、ご褒美……あげるから……」
「畏まりました」
軽く口を開くと、鈴音はポッキーで俺の唇に触れる。
心地よい冷たさが唇に伝わる――が、食べないと進まないのでそのままポッキーを食べる。
弾ける音が響き、少しずつ咀嚼――うん、流石にポッキーは美味い。
……仕事とはいえ、本来なら食べさせてもらうとかは遠慮したいんだが……。
……それに、セシリアやシャル、ラウラ、美冬に未来に鷹月さんと突き刺さるような視線が痛い。
……因みに、執事がご褒美セットは一夏の場合だと、篠ノ之が客を睨み付けてビビらせるという強硬に出てるため、基本払い損になっている。
……しかも、一夏自身は何で篠ノ之が怒ってるのかも解らずじまいだし、何気に篠ノ之も楯無さんに指摘された一夏への依存が更に悪化してる気がする。
……この辺りは流石に楯無さんも諦めたらしく、指摘はもうしてないらしい。
――と、鈴音が身を軽く捩り、指を弄びながら。
「つ、次はこっちの執事がご褒美セットよ! ……は、恥ずかしいけど、食べさせてよね……?」
「畏まりました。 ……ではお嬢様、そのお口を開いてくださいませ」
「……ん」
俺の指示通り、口を軽く開くとポッキーの先端を鈴音の唇に当てる。
軽く反応すると、瞼は閉じたまま、頬は蒸気させて小さな口で少しずつ食べていく。
その様子はまるで小動物が餌を必死に食べてる様に見えて可愛いと思った。
「も、もう良いわよ……。 あ、後は一人で食べれるし……」
「畏まりましたお嬢様」
椅子に座ったまま軽く一礼すると、鈴音は俯きながら残ったポッキーを食べていく。
――と。
「あらあら? 鈴ちゃんがヒルト君を独占? 羨ましいわね♪」
そう言って現れたのはIS学園生徒会長更識楯無――だが、着ていた格好は何とメイド服姿だった……。
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