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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第302話】
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「ありがとうございます、お嬢様」
「き、聞こえてたの……!?」
「ええ。 お嬢様のお言葉は全て聞こえます故――」
「い、いいから席に案内しなさいよ!」
「分かりました。 ……では改めまして此方へどうぞ」
空いたテーブルへと案内し、椅子を引くと座る様に促す。
「う。 ……な、何だかいつものヒルトじゃない……」
「……ははっ、まあ似合わないのは重々承知してるから、我慢してくれよ。 ……こほん。 ではお嬢様、メニューを……」
そう言ってテーブルに備わったメニュー表を開いて見せる。
鈴音も、いきなり隣で俺がメニューを開くからか少しビクッと小さく身体を震わせた。
話は変わるが、内装は高級な調度品で溢れかえっている。
これ等は全てセシリアが手配していて、テーブルと椅子はセシリアの拘りからか、オーダーメイドしたとか。
……流石はお金持ちって所だろうが、ここまでする必要があったかは謎である。
後、ティーセットも俺が誕生日に貰ったエインズレイ製で、それを知った調理担当の女子は手の震えを止めるのに必死らしい――セシリア自身は、割っても怒らないとは言ってたが。
……試練すぎる、調理担当。
この話はこの辺りにしておいて、鈴音の様子を伺う。
数々の調度品から放たれる高級感に落ち着かないのか、軽く身を捩って椅子に再度座り直すと俺が開いたメニューを凝視してくる。
……今俺が行ってる行為は、クラスの接客班全員が徹底して覚えた内容だ(無論篠ノ之も)。
ご主人様やお嬢様方にメニューを持たせるのは失礼らしく、こうして見やすくメニューを開き続ける必要がある。
「……ヒルト、何でメニューに二つも『執事にご褒美セット』があんのよ?」
そう言ってメニュー表を指差す鈴音。
しかも料金が違うとなれば誰だって疑問に思うはず。
「畏まりました。 少々ご説明させていただきます。 ……此方の料金が少々割高になってる『執事にご褒美セット』は、もう一人の執事、織斑一夏様へご主人様、又はお嬢様が食べさせるのでございます。 そして此方の御安い方はわたくし、有坂ヒルトにお嬢様が食べさせるセット内容となっています」
……料金に関しては、一夏の方が高い――というか、この金額でも頼む女性は圧倒的に多く、今なお一夏は食べさせられ、じゃんけんやらダーツをしたりしてる。
「ふ、ふぅん……。 じゃあ、こっちの『執事がご褒美セット』は反対って訳?」
「そうでございます。 そちらのメニューは、わたくしや織斑一夏様がご主人様、又はお嬢様に食べさせるシステムとなっています」
「な、成る程ねぇ……。 ……てかさ、何でメニューに
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