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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第301話】
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客のざわつく声の中、何とか聞き取れたのが――。
「新婚さん?」
そう聞くと、真っ赤に顔を染めながら軽く頷くシャル。
「……はい。 これで大丈夫だよ。 ……大変だけど、頑張ろうね、ヒルト♪」
シャルはそう言うと、また接客へと戻っていった。
……てか、俺も接客しないとと思うのだが、任されるのは基本力仕事メイン。
……因みに、まだ俺は指名を受けてないという……。
一体何故、燕尾服に袖を通してるのかがよく分からない状況だった。
……と、今度は美冬がやって来た。
「お兄ちゃん、眼鏡がずれてるよ?」
「む? ……これでいいか?」
そう言ってかけ直すと、満足そうに頷き――。
「うん♪ ……えへへ、いつものお兄ちゃんとは違った一面だね?」
「……そういう美冬だって、メイド服だろ?。 違う一面ってやつだな、これが」
そう言ってヘッドドレス越しに頭を撫でると、軽く頬を染める美冬。
「へへッ♪ ……じゃあお兄ちゃん、接客に戻るね♪」
手を振ると、また接客に戻る美冬――客が長蛇の列のせいか、回転率をあげようとしてるのが分かるのだが……休憩所じゃなくなってきたな……。
そう思いつつ、一旦外を覗こうとするが不意に――。
「ちょっとそこの執事、テーブルに案内しなさいよ」
そんな聞き慣れた声のトーンの持ち主は、凰鈴音――だがその姿は、まさに俺が前に言ってたムーブメントであるチャイナドレス姿。
そんな出で立ちで腰に手を当て、笑う鈴音に少し見とれてしまった……。
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