スーパーロボット大戦OG外伝
0546話
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るのはバルトール事件までだ」
「バルトール事件までか。……何? ちょっと待て」
俺の言葉に、ふと言葉を止めて何かを思い出すように目を瞑るキョウスケ。そして次の瞬間、殆ど反射的とも言っていいような感じでラミアへ視線を向ける。
「キョウスケ中尉、私が何か?」
いきなり視線を向けられたラミアが戸惑った様に呟くが、そのまま数秒程ラミアへ視線を向けていたキョウスケは、やがて改めて俺へと視線を向ける。ちなみにレモンはそんなラミアの様子を、まるでいつものマリューのような優しい笑みを浮かべて見つめていた。
これは……気が付いたか?
「なるほど。歴史に干渉して運命を変える、か。それで命が助かったのはオウカだけではなかった訳だ」
「……さて、何を言ってるのか俺には理解出来ないが?」
「ふんっ、よく考えてみればあの時のお前の行動は色々とおかしな所があった。自分から共闘を持ちかけておきながら俺達を無視するかのようにODEシステムのコアへと攻撃を仕掛けたり、かと思えば助け出したラミアを早く船に戻すように忠告してきたりな。……お前の知っている本来の歴史。その歴史ではラミアはあの時に死んでいたのか?」
「アクセル隊長?」
問い詰めると言うよりは何かを理解したように頷くキョウスケと、唖然とした表情で俺の方へと視線を向けてくるラミア。その様子に肩を竦めて小さく首を振る。
「さて、何の事やらな。意味不明な理由で感謝されたとしても困るんだがな」
「ふふっ、全く。意地を張っちゃって」
俺の隣に座っていたレモンが笑みを浮かべつつ、俺へと体重を預けて頭を肩に乗せてくる。
レモンにしてみればラミアは自分の娘のようなものだからな。こんな態度を取るのも無理はないか。
「……んん、コホン。イチャつくのは後にしてくれないか。それよりもだ。協力してソーディアンへ攻略作戦を行うのなら、そちらのメンバーを紹介してくれると助かる。色々と見覚えのない者達も多いからな」
うっすらを頬を赤く染めたテツヤの言葉に、周囲の雰囲気が今までよりも多少ではあるが和らいだものになる。
「そうだな。まず俺に関してはいいだろう。それと、オウカとスレイに関しては俺よりもお前達の方が詳しいだろうから構わないな。そうなると……」
視線を向けたのは、横に座っているレモン。それで俺が何を言いたいのか理解したのだろう。小さく頷き口を開く。
「私はレモン・ブロウニング。インスペクター事件の時は色々とやりあったから知ってる人も多いでしょうね。シャドウミラーの技術班を担当しているわ」
レモンの言葉に多少ざわつくが、すぐに静まる。基本的にヴァイスセイヴァーに乗って戦場に出ていたのだから、向こうの連中ともそれなりに面識はあるんだろう。
……あれ? ブ
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