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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第299話】
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も居るのだからあり得ないだろう。


「ちょっとセシリア! 待ちなさいよ! ヒルト、あんたこっちの部屋に来なさいよ。 トランプあるわよ?」


 ……トランプなら俺の部屋にもあるし、美冬と未来の部屋にもある。

 更にシャルにラウラとこの二人もトランプはあるのだ、鈴音の部屋にいくメリットはルームメイトのティナの爆乳ぐらいしか……。


「パスだ。 ……第一、トランプで男子高校生を釣れないだろ」

「それもそうね……。 ……じゃあポテチ!」

「お菓子でも釣られんぞ。 てかお菓子食べるならご飯食べるし」


 しかも、何気にポテチってティナのじゃないのか?

「じ、じゃあ仕方ないから取って置きの酢豚を振る舞ってあげるわ!」

「……いや、だから行かないから……。 不毛な言い問答は疲れる……。 シャワー浴びて寝るかな、これが」

「了解〜。 お兄ちゃん、おやすみなさい」

「ヒルト、おやすみなさい」


 食べた食器を集め、片付けると俺は食堂を後にし、一路自室へと移動を開始した。

 ……まあ酢豚なら釣られてもよかったかなと今さら思うのは内緒だが、やはり結局寝袋に寝かされるので意味は無いだろう。

 部屋の前まで戻り、ドアノブに手をかけて開くと――。


「お帰りなさい。 お風呂にします? ご飯にします? それともわ・た・し?」


 ――開けてすぐさま楯無さんの姿に、呆然としつつ、服装はいつもの制服姿という事もあって静かにドアを閉めて見なかった事にした。

 ……もう少し、何処かでのんびりしてから帰るか。

 そう結論つけ、俺はしばらく適当に歩いてからもう一度部屋に戻るのだった……もちろん、またさっきのやり取りがあったのだが……。
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