◆3 こたつの上の決闘 後編
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レクトアタック!!」
素早いパンチとアッパーが義之を襲う(脳内)
合計は2700。残りライフは1300となった。
義之 4000→1300
「まさか俺の真紅眼の幻想竜があんな強引に破壊されるなんてな。俺の手札は0。
例えブラックホールを引いたところでリードブローは崩せない。俺の負けだな…」
「いや、このターンで倒しきれなかった以上、俺の負けだ」
「ッ?!どういうことだ」
「力あるカードにはリスクが伴う。
永続罠《尽きぬ闘志》にはそのエンドフェイズ時、蘇生したモンスターの元々の攻撃力分、ライフダメージを受ける」
《尽きぬ闘志》
永続罠
@自分の墓地にいる炎属性戦士族モンスター1体を選択し発動する。
そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚し、その攻撃力を倍にする。
Aこのカードが発動したターンのエンドフェイズ時に、特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
正直に言おう。ドローした瞬間、この方法で突破はできるがそのターンで敗北する。
通常のプレイヤーは皆サレンダーを選ぶだろう。絶望的状況、敗北濃厚。だが俺にはそれは出来なかった。
レッドアイズ。この伝説の称号に抗ってみたかったのだ。このターンで終わるとしても、爪痕を残したかった。
「この結果に悔いはない。楽しいデュエルだったぜ、ターンエンドだ」
アリト 700→0
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二人共唖然としている。負けると分かっていても戦いたくなる。それが剣闘士としての血、俺自身の血なのだろう。
しばらくの沈黙のうち、どちらともなく手を差し出す。
相手の手と手を握る。お互いに手汗びっしょりでなんとも気持ちが悪い。
文字通り手に汗握る勝負というやつだ。いやぁ、なんとか島に来てどうなるか分かったもんじゃなかったが、いいデュエルが出来た。
「どっちが負けてもおかしくない展開だったな。俺も楽しかったよ」
「ありがとよ。デュエリスト冥利に尽きるぜ」
隣からは1人の観客が拍手喝采と言わんばかりに感涙している。
「にゃはは、こんなに面白いデュエルは久々に見たよ!やっぱりボクの見立ては正しかったわけだ!」
…ん?ボクの、見立て・・・?
「おい待て、それは俺がデュエリストって言うのを知っていてわざわざ招いたのか?!」
「当然でしょ?腕にデュエルディスク付けて倒れてる子がいたら、息子と戦わせたくなっちゃうでしょ!」
「もしかしてお前、こいつが遊戯王知ってるって分かってたのか?!」
「まぁな。さくらさんはたまに悪ノリするし、それに便乗しようと」
なんだかなんとも言えない空気になっち
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