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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第69話 笑う棺桶
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、つめていた息をゆっくりと吐き出す。そして、この場に現れた、闖入者――攻略組ソロプレイヤー《黒の剣士》キリトの顔を見上げた。
キリトは馬を回頭させるとその尻をぽんと叩いた。それがレンタルを解除させる操作だ。その瞬間、忽ち馬は主街区方向へと立ち去っていった。
「……よう、PoH。久しぶりだな。まだその趣味悪い格好してんのか?」
「……貴様にだけは言われたくねえな」
答えたPoHは隠し切れない殺意を孕んでいる。
「ンの野郎……! 余裕かましてんじゃねーぞ! 状況解ってんのか! テメー1人でオレ達3人を相手にできると思ってんのか!?」
ぶん!っと毒ナイフを振り回す配下を左手で制し、PoHは右手の肉切り包丁の背で肩を、とん と叩いた。
「こいつの言うとおりだぜ? キリトよ。変に格好良く登場したのは良いけどな、いくら貴様でのオレ達3人を1人で相手できると思っているのか?」
そして、ザザもジョニーブラックに続いて威嚇をしていた。シュミットは辛うじて動く左手を握り締める。状況はまさにPoHの言うとおりだ。
如何に、攻略組でもトップクラスの戦闘力を誇るキリトと言えども、殺人に特化したメンバーが揃っている
笑う棺桶
(
ラフィン・コフィン
)
の幹部3人を纏めて倒せるわけが無いのだ。
だが……、必ずしもそうではない。
「きりと……なぜ、白銀を……つれッ……てッ……!?」
シュミットは、麻痺で動けない身体を必死に動かし、口元さえ動き辛い為、必死にそう言っていた。あの時、確かにあの2人は一緒にいた。
何故、あの男を連れてこなかったのだろうかと。
連れてこなかった訳はわからないが、それは致命的だと思えていた。
あの2人が強力をすれば、単純なプレイヤー1+1じゃない。その戦闘能力は2倍とも言えない。
5〜10倍、否それ以上に膨れ上がると言われている。事、BOSS攻略戦の間でもそれは有名な話だったからだ。
「まぁ、確かに無理だな。解毒ポーションも飲んできたけど。確かに≪1人≫なら……な」
キリトはにやりと笑った。明らかにその表情には余裕が見られた。絶望的な状況にも関わらずだ。
「何ィ?」
PoHはその言葉に不快感を覚えていた。
(――……この顔、ハッタリじゃない。)
そして、そう直感した。
「……それにさ、前ばかり気にしちゃ駄目だな? ラフコフの皆さん。……もっと怖いモノが、直ぐそこまで迫ってるんだぜ? ……そう、すぐ後ろにな」
キリトがそう言った瞬間だった。
なぜ、今の今まで判らなかったのだろうかとも思える様な感覚に襲われた。そう、全身を貫かれるような感覚に3人は襲われたのだ。
「「「ッッ!!」」」
3人……
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