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久遠の神話
第九十一話 戦いでも得られないものその八
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ない様に見えた、防いだところで己よりも大きな拳だ。到底防ぎきれるものではない。
 若しかせずともこれで終わる、普通に見れば誰もがそう思える状況だ。しかしその巨人の拳に対して彼はというと。 
 その剣を思いきり向けた、そしてそこからだった。
 力を、渾身のそれを出した。熱のそれをこれでもかと出したのだ。
 熱はただの熱ではなかった、それは形こそないが炎と変わらない。凄まじい衝撃も出しそれで巨人のこ拳を撃った、そうして。
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