第五十六話 クライマックスその十
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「女の子でもいるけれど」
「そうした相手とはですか」
「絶対にですか」
「キャンプファイアーでも一緒に踊らないことですか」
「何があっても」
「さもないとね」
それこそだというのだ。
「そんな駄目人間と一生一緒よ」
「確かに。それは嫌ですね」
「そんな奴と一生一緒って」
「自分の彼女とか奥さんに暴力振るう男って最低ですよね」
「女の子でも」
「そうよ、怒ることはあってもね」
それでもだというのだ、人間として仕方のない感情を起こすことはあっても。
「暴力はね」
「振るったら駄目ですよね」
「どんな時でも」
「あんた達にも言ってるわよね、暴食は駄目だって」
何時になく真面目な声と顔で言う部長だった。
「それは最低の行いだって」
「自分が殴られた時のことを考えろ、ですね」
「部長さんの信念ですね」
「暴力では何も解決しないし」
それで解決出来れば何と有り難いことかと思うことも世の中には山程ある、所詮暴力とはそうしたものでしかない。
「それに殴られたら痛いでしょ」
「はい、それは」
「もうかなり」
「そんなものを振るってもね」
そうしてもだというのだ。
「人間は何にもならないから」
「だからですよね」
「暴力は駄目なんですね」
「そんなことをする男とは別れなさい」
絶対に、というのだ。
「屑でしかないから」
「それでそうした相手と一生一緒にいることもですね」
「止めるべきですね」
「そうよ、他の男にしなさい」
やはり絶対に、という口調だった。
「他にもいい男は一杯いるから」
「そもそもそうした相手とはですよね」
「付き合わないってことで」
「そういうことよ、そのことは音楽のこと以上に覚えておいて」
こうまで言うの部長だった。
「いい男と一緒になるのよ」
「絶対に、ですね」
「そのことは」
「向こうにも言えることだけれどね」
男の方にも言えることだというのだ、このことは。
「いい相手を見付けること」
「そして一緒になることですね」
「そのことが大事なんですね」
「いい彼氏や旦那さんはいい歌手、いい演奏者を作るの」
こうも言う部長だった。
「いいミュージシャンをね」
「精神状況がよくなるからね」
副部長もこう言って来た。
「だからよ」
「リラックスして音楽を作って演奏する」
「それが大事なんですね」
「そうよ、リラックスしないと」
とてもだというのだ。
「いい音楽は出来ないし演奏したり歌えないから」
「そういえば家庭の不和とかでね」
「そうよね」
ここで一年生達も話した、部長達の話を聞いてから。
「落ちた歌手とかいるし」
「そこからドラッグに走ったりとか」
「そうして駄目になったとかね」
「あるわよね」
「
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