SAO編
序章 はじまりの街にて
10.本当のGAME START
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俺は三人に、以前自分が使ったときに感じた違和感について聞いてみた。
「へ? あー、確かに勝手に動きますし、技の後ちょっと固まりますよね」
「ん〜、わたしはそんな気にならないッスけど?」
「……そう、ですね。私も、そういうものなんだなと思ったらそうでもなかったです」
どうやら俺のほうが少数派らしかった。試しにもう一度使ってみたが、やはり違和感が凄くて使いにくかった。
結論、俺にソードスキルは合わないらしい。
しかし、そうして俺たち四人は、この世界で順調に力をつけていった。
次に、経験値を稼ぐこと以外に俺たちがしたのは、情報の収集だった。
俺たちにはSAOの知識が圧倒的に不足している。
どこに何があって、どんなモンスターがいて、どうすればこうなる、など。
俺たちは自由時間を使い、はじまりの街を手分けして走り回り、情報を得ていった。
自慢にもならないが俺は会話が苦手だ。
故に、誰か他のプレイヤーに解らないことを訊くということが出来なかった。
なので、基本的に俺は街の施設やNPCについて調べた。
道具屋、雑貨屋のNPC店主に訊けば、旅に必要な道具についての話が聞けた。
武器屋、防具屋では、装備の耐久度を直して貰えるらしい。
黒鉄宮の近くにあるギルド会館という場所では、数人からギルドを組んで登録出来るらしい。
ギルドを登録し、そのメンバーでPTを組むと戦闘時に攻撃力に僅かにボーナスがあるらしい。
そして図書館のような建物も見つけた。そこに貯蔵してある本には、この近くの村や、モンスターについての情報などが記されていた。
その他にも貸金庫屋、鍛錬所、鍛冶屋、占い屋、軽食店なども廻った。
更に宿泊施設にも種類があり、馬小屋などでも泊まれるらしい。……寝心地は保証しないと言われたが。
そうして何人ものNPCの話を聞いている内に、暫く話すと頭に金色のクエスチョンマークが現れるNPCがいる事が分かった。
そのクエスチョンマークは、依頼――クエスト発生の証なのだそうだ。
それが出ているNPCに話を聞き、クエストを受けてその達成条件を満たすことで、様々な報酬が貰えるという。
俺が受けたのは、買い物のお使いや、街の周辺に出るモンスターが落とすアイテムの収集、荷物運びや薪割りなんてのもあった。
その中で一番つらかったは買い物のお使いだ。何と言ってもこのはじまりの街は広い。要求してくる物が凄く遠い場所にあることはざらだった。
しかし、そのお陰でだいぶ冒険の準備は捗った。
とあるクエストでは、報酬として主人のお古だと言って軽装の胸鎧を貰った。店の品と比べても高い防御力を持っているし、かなり軽いので俺たちでも十分に装備出来た。
俺
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