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我が剣は愛する者の為に
黄蓋との勝負
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思う。
軽くて使いやすく、何より家でも何回は振った事はある。
前の世界では実家が古流剣術を受け継ぐ流派だ。
なので、真剣の日本刀とかは何本か置いてある。
後々は俺も古流剣術を受け継ぐ予定だったが、その前に死んでしまった。
閉話休題。
俺は少し考えた後、これも経験だなと思いその稽古を受ける事にした。

「なら、決まりじゃの。
 稽古は明日からじゃ。
 今日はゆっくり休むといいじゃろ。」

「部屋はこっちで用意しておくから、宿の心配はいらないわよ。」

「感謝する。」

師匠は一礼をして、従者の人に部屋まで案内してもらう。
来客用の部屋なのか、ベットが二つと机などが置いてあった。
日も暮れており、夕食もすぐに出来るらしい。
師匠はどっから拾ったのか、太い木の棒を持ち、小さい剣で削り始める。
どうやら、明日使う木刀を作ってくれているようだ。
木刀は出来る限り、日本刀の形に作ってもらっている。
この時代では刀はないはずなので、俺が無理を言って作ってもらった。
師匠曰く、こんな物で人が斬れるのか心配らしい。
この時代、剣の重さで敵を叩き切るのが主流だろう。
そこら辺は俺の腕次第だろう。
木刀ができる頃には夜になっていて、夜ご飯をごちそうさせてもらった。
みんな一緒に食べようという事で、食堂みたいな所に集まり食事をすることになった。
その時に孫策が話しかけてきた。

「明日、頑張ってね。」

「まぁ、全力は尽くすけど。」

「祭・・・黄蓋はかなり強いから油断したら駄目よ。」

うん?
孫策は何て言った?
黄蓋?
もしかして、あの黄蓋か?
黄忠や夏侯淵に並ぶ弓の将で有名なあの黄蓋かよ。
何かとんでもない人に稽古をつけて貰えるな。
俺の表情が固くなっているのを見た孫策は俺の背中をバンバン、と叩く。

「関忠なら大丈夫よ!
 熊に立ち向かう時の貴方はもの凄くかっこよかったんだから。
 明日は楽しみにさせてもらうわよ。」

その言葉に俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。
食事が終わると昼間の疲れがきたのか、一気に眠くなり俺はベットに寝転び、寝る事にした。





次の日の早朝。
一同は中庭に来ていた。
俺と黄蓋は皆とは離れ、中央で向かい合っている。
俺は木刀を両手で持ち正眼の構えをとる。
対する黄蓋はこの時代の剣を模倣した木刀を片手で持ち、こちらの様子を窺っている。

「そう言えば、まだ自己紹介しておらんなんだな。
 儂は黄蓋、字は公覆じゃ。」

「俺は関忠、字は統だ。」

「では、関忠。
 一つ手合わせと行こうかの。」

お互い簡単な自己紹介の後、言葉が消える。
黄蓋は依然とこちらの様子を窺っている。
どうやら、俺の構えが見た事のない構
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