暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
14弾 爆弾の使い方
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 アリアからの電話の後。

 俺は装備科(アムド)棟の研究所(ラボ)に来ていた。

 特に何か用があるわけではなかったが、なんとなく来た方がいいという予感がしたのだ。

 ドアを開けて中に入ると、(あや)がなにやら唸っていた。珍しいな。文がここにいることもそうだが、何よりあの文が唸ってるなんて。

「どうしたんだ文?腹でも減ったのか?」

「あ、ミズキ君!こんばんはなのだ!そしてあややは別にお腹は減ってないのだ!」

「そうなのか?じゃあまさか減ったのは……胸か!?」

 みんなのアイドル(笑)のあややの胸が減っただと!?これは一大事だ!国をあげて解決にあたらねば!

「違うのだ!あややの胸は減ってないのだ!」

「ああ。減るほどなかったか、そう言えば」

「ミズキ君!」

 文に怒られた。全然怖くない。むしろ可愛い。

「ごめんごめん。文を見るとついからかいたくなってさ」

「むー。ミズキ君のそういうところはあやや、キライなのだ!」

「悪かったって。で、結局なんで唸ってたんだ?」

「実は……かくかくしかじかなのだ」

「まるまるうしうし……ほうほう。それは大変だな……って、こんなんでわかるか!」

 それが通じるのは2Dの世界だけだっての。

「さっきの仕返しなのだ!」

「話してくれないならもう帰るが?」

「あややが悪かったですなのだ」

 うむ。素直に謝るのならよろしい。

「それじゃあ話すけど……実は、理子ちゃんからもらった爆弾の使い道に困ってるのだ……」

「理子からもらった爆弾?……ああ、あれか」

 チャリジャックの時の。

「あれの使い道に困ってるって、文なら色んなもんに使えんだろ。商品として売り出したり、新商品の開発に使ったり」

「あれは威力が高すぎて売れないのだ。爆薬を調整すれば何とかなるかもしれないけど、それじゃあの爆弾の最高の性能が発揮できないのだ。そして同じ理由で材料に使うのも却下なのだ」

「なるほど……」

 これは難しい問題だな。爆弾の最高の性能を発揮したままで使用するとなると……

「あ!そういえば!」

 俺はあることを思い付いたので、急いで自分の薬品棚を漁る。

 ほどなくして探し物は見つかった。

「あった。これこれ」

「何があったのだ?」

 文が近くに来て俺の手元にあるものを覗いてくる。

「これは……」

「俺が開発中の薬品?のようなものだ。なあ文、これを使って作ってほしいものがあるんだが」

「ふむふむ。聞かせてほしいのだ」

 数分後。

「わかったのだ!できるかどうかは怪しいけど、他ならぬミズキ君の頼みなのだ!やらせてもらうのだ!」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ