聖遺物のための愚行
第五話
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なにを言いたいのかな?
私と歩は姫柊雪菜の方に目を向けた。
「出来れば大事にならぬようにしてあげてください。」
「えっ?」
「獅子王機関付属の裁判所なら私が弁護できますけど私の手の届かないところではできそうにないので。」
「なるほど。わかりました。最善の手を尽くしましょう。歩。」
「はい。空間移動。」
「行っちゃいましたね。」
〜数日後〜
「オイスタッハ師匠。本日の判決に満足はいただけたでしょうか?」
あれから数日間。
私と歩はあらゆる手を用いてオイスタッハ師匠の無罪の主張するための内容を集めた。
「ああ。シズク、今回は本当に助かった。」
「いえ。それでこれから私たちは絃神島管理公社に聖遺物変換交渉を行います。オイスタッハ師匠にもご同行願えますか?」
「もちろんだ。」
「歩。それでは頼みます。」
「はい。」
「それでは行きましょうか。」
私たちは再びあの町に戻ることになった。
ちなみにルドールフ・オイスタッハの刑は聖遺物特別保護法適用ならびに第1種魔族特例法適用によって監視つきではあるが実質無罪を言い渡された。
「「空間移動。」」
「失礼します。私は国際科学安全委員会特別委員の木原雫と言います。この島の要石に違法建材が使用されていると通報にありました。ただちに要石を見せてください。」
「なにをいいですのですか?この島にそのような建材が使われているわけないじゃないですか。」
へぇ〜。
嘘つくんだ。
別にいいけど。
「わかりました。ならば日本建築協会に依頼を出しておきました。」
「だからなんだと言うんだね。」
「それから国際科学安全委員会のなかにある科学建築部という部署にも依頼を出してあります。素直に引き渡すことを提案します。」
「くっ。」
「安心してください。かわりの要石は学園都市とイギリス清教が合同開発した今よりさらに強度のものです。」
これだけ言えばいいだろう。
「分かった。すぐに手配しよう。」
「ご協力に感謝します。」
私たちは聖遺物を奪還することに成功した。
もちろんこれはオイスタッハ師匠に返却し、一連の騒動は終結した。
「しず姉。僕、学校嫌いなんだけど。」
「我慢しなさい。こうしないと歩は学園都市に戻されちゃうんだから。」
私たちは引き続き第四真祖、暁古城の観察にあたっています。
そして飛び級で歩は中等部3年にいくことになりました。
私は本来どおり学校には行きませんけどね。
第一章 聖遺物のための愚行〜完〜
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