聖遺物のための愚行
第五話
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てみるといつの間にか眷獣を使っていた。
それも前回とは違い完全にコントロール出来ていた。
「あれならアスタルテの結界を破壊できるかも。」
「しず姉。それは無理だよ。」
「どおして。」
「たしかに第四真祖が全ての力を出せているのなら破壊できるかもしれないけど。まだそこまでの力は持っていない。」
そうなんだ。
ってどおして第四真祖に詳しいの?
まさか独自に研究していたの?
やるね。
さすが私の弟ね。
「ところで僕たちはどおするの?」
「そうだね。師匠の確保でもしてみますか。」
私と歩はオイスタッハ師匠のもとに向かっていった。
私が使うのはリジル。
歩が使うのはシュネーヴェルツァー。
私と歩でオイスタッハ師匠の左右に立ち、
「オイスタッハ師匠。これ迄です。これ迄です。武器を捨ててください。」
私のリジルがオイスタッハ師匠の首筋を、歩のシュネーヴェルツァーが喉の辺りにおかれていた。
「見事。どおやらここまでのようですね。」
アスタルテの結界は最終的に姫柊雪菜の手によって破壊された。
「オイスタッハ師匠。あなたはたしかに間違ってはいませんでした。でもやり方がダメです。今度は正式な手段で挑みましょう。その時は私も手伝いますから。」
「ああ。」
「それから、この件は国際問題及び違法科学実験として私たち国際科学安全委員会が管理させてもらいます。よろしいですね。」
「ちょっと待ってください!」
口を指したのはやはり姫柊雪菜だった。
「これは国際魔導犯罪です。それならば獅子王機関の管轄のはずです。」
「はぁ〜。だから今さっき言ったでしょ。これは国際問題。魔導問題よりランクが上。それに違法科学実験は魔導が関係していても私たちの管轄。理解できないのなら三聖に聞いてみるといいですよ。」
まったく。
私たちがどんな気持ちかも知らないで口を挟まないでほしいよ。
それにしても国際違法科学実験か〜。
学園都市じゃ珍しく無いんだけどね。
それを外部だから仕方がなくこうして捕まえている訳なんだけどね。
「裁判所は日本国学園都市第2学区国際科学安全委員会内特別裁判所にて行います。しず姉、それでいいですよね?」
「うん。と言うわけですがなにか言いたいことはありますか?」
「我はそれでよい。」
オイスタッハ師匠。
あなたの罪を小さくして見せます。
「結果は教えてくれるんだよな。」
「それはもちろんです。」
「ならいいじゃねえか。」
「この町の頂点である第四真祖の承諾を得られましたのでルドールフ・オイスタッハ容疑者を連行します。」
「歩。行きますよ。」
私と歩が同時に空間移動の準備を始めた。
「ちょっと待ってください。せめて一言お願いできますか?」
「えっ?あっ。はい。」
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