妖精の世界
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
「ふっ!」
俺のリアルネームは、架田蔵人から桐ヶ谷蔵人に変わった。親父から勘当された挙げ句、家賃滞納でアパートを追い出されたため、キリトの家に居候していると、彼の母翠さんから
「どうせならうちの養子になっちゃえば?皆大歓迎だし。」
と言うおおらか極まり無い提案をありがたく受け取り、俺は桐ヶ谷家の養子になった。今は、リハビリを兼ねて中学からの日課である剣道の稽古中である。
「うわっ!早いねー蔵人お兄ちゃん。」
今道場にやって来たのは、キリトの妹(つまり俺の義理の妹)で名前を直葉と言う。
「おうスグ、ちょっと今日はな。」
「あーそうだ蔵人お兄ちゃん!昨日はお兄ちゃんと試合したから今日は蔵人お兄ちゃんと試合する約束だったね!」
「ふっ・・・リハビリの成果を見せてやるぜ。」
いや正直見栄を張っただけで、全国ベスト8の彼女とやっても勝てる気がしない。
「うわっ!」
二分程粘ったが、隙を疲れて敢えなく撃沈。やれやれ、キリトも直葉も化け物だよ・・・
「あれ?そういやキリトは?」
「あーお兄ちゃんなんかカフェに行ったよ。凄く急いでたけど、何だったんだろ・・・」
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ