スーパーロボット大戦OG外伝
0545話
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言葉の意味は何だ?」
「……良くそんな細かい所まで覚えていたな」
キョウスケの様子に苦笑を浮かべつつ、ペットボトルの紅茶を口へと運ぶ。
「そうだな。その件についても話しておいた方がいいか。まず、俺の目的だ。あの当時の俺の目的は至極単純。『生き残る事』だけだ」
「……生き残る、事?」
「ああ。話は少し戻るが、先程も言ったように俺には生まれつき幾つかの特殊な能力があると言ったな? ついさっき見せたスライムしかり、生まれつき持っていると言ってもいいこの身体能力しかり。そして……朧気にだが、未来を見る事が出来る能力しかり、だ」
「まさか、予知能力か!?」
自分も予知能力をスキルとして持っている為か、最も反応が早かったのはギリアムだった。だが、そんなギリアムに首を振るう。
「似ているようでちょっと違うな。俺が見ているのは、俺が干渉しない場合の未来でしかない。つまり、俺が干渉すれば容易に……とまでは言わないが、かなりの確率でその未来は変えられる」
その言葉に、以前にも似たよう話をオーブで聞いたマリューやムウが小さく頷く。
俺が干渉しない本来の歴史と比べると、SEED世界は大幅に違う物へと変化している。それがどのようなものかを少しではあるが話した事があるからこそ、理解しているのだろう。
「貴方が干渉しない場合の未来、ですか」
いまいち理解出来ないのか、レフィーナが首を傾げながら呟く。
その言葉に頷き、視線をオウカの方へと向ける。
「例えば、もし俺が干渉しなかった場合オウカはアギラによって調整を繰り返され、ゲイムシステムの使用で寿命を削られ、最終的には記憶を取り戻すもアギラを道連れにしてアースクレイドルで死んでいた」
その言葉に、部屋にいた殆どの者の視線がオウカへと向けられる。
そして、オウカはその視線をまっすぐに受け止めて小さく頷く。
「アクセルさんの言っているのは事実です。実際に私はゲイムシステムに対応出来るようアギラ・セトメ博士に調整を受ける寸前にクエルボ博士がアクセルさんに助けを求めて、その結果助かりました」
『……』
周囲が黙り込んだのを見ながら、次に視線を向けるのはムラタ。
「例えばそこにいるムラタだ。そいつも本来の歴史であればただひたすらに人機斬りを楽しむだけの戦闘狂と言っても良かっただろう。そこに俺が……そうだな、こういう表現はあまり好みじゃないが、根性を叩き直した」
「……そうだな。確かに俺はアクセルに一度徹底的に叩きのめされたおかげで、血や機油に酔い、それを求めて戦いを求めるような真似はしなくなった。今の俺はただ純粋に強さを究めたいだけであり、望むべくはいつかアクセルに対して一矢報いたい。それだけだな」
「まぁ、お前達はムラタとはそれ程面識が無い
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