スーパーロボット大戦OG外伝
0545話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の子供の名前は……」
そこまで告げ、予想外の話の成り行きでどこか戸惑っている中から1人の人物へと視線を向ける。
「リョウト・ヒカワ。向こうの世界のお前だ」
「僕!?」
「ああ。そしてお前を吸収した結果、お前の中にある念動力は俺へと引き継がれた」
「……ちょっと待ってくれ。それはつまり、アヤ大尉や俺も向こうの世界とやらで……」
ブリットの、どこか信じたく無いとでも言うような言葉に頷く。
「特脳研で、人工的な念動力強化処置を施された結果意識不明になって脳みそだけを取り出されていたアヤ・コバヤシを。ベーオウルブズ……いや、アインストに感染したベーオウルブズのメンバーとしてシャドウミラーと戦いになったブルックリン・ラックフィールドをそれぞれ吸収した結果が、恐らくこの地球圏で最も強力な念動力者である今の俺、アクセル・アルマーな訳だ」
そこまで言い切ると共に、テーブルの上に置いてあるペットボトルを念動力で持ち上げて手元に引き寄せる。同時に、再び指を鳴らしてスライムを空間倉庫へと格納する。スライムに関してはともかく、空間倉庫については教える必要は無いだろう。
「だからこそ、こんな風にサイコキネシス染みた真似も出来るんだがな。……さて、お前達が以前から知りたがっていた念動力の共感が起こる理由としては、向こうの世界のお前達の念動力が俺の中にある。それが理由だ」
『……』
その、あまりと言えばあまりの内容に静まり返るブリーフィングルーム。
ヒリュウ改やハガネのメンバーだけではなく、シャドウミラーでもスライムの能力に関して詳しく知らなかった者は驚きの余り絶句している。
「さて、お前達の知りたかった内容についてはこれで理解して貰えたと思うが?」
そうは言いつつも、ショックを受けている者達――特にアヤが酷い――の様子を見ながら、周囲のムードを多少でも和ませようと話題を変える。
「とにかくこれで俺の秘密についてはある程度分かっただろう。なら話を……」
「待て」
ソーディアンの攻略作戦についての話をしようとした俺の言葉を遮ったのは、キョウスケだった。
「何だ?」
「お前がそのスライムとやらの力で念動力を手に入れたのは理解した。だが、それだけでは説明が付かない事もあると思うが? 例えばインスペクター事件でお前が取っていた行動だ。シャドウミラーという部隊に所属していながら、そのリーダーでもあったヴィンデルとは全く違う行動方針を幾度となく取っていたな? 本来であればお前1人で俺達を全滅させる事も可能な機会が幾度もあったが、その度に色々な理由を付けてその場から去っていった。そして、アインスト空間で俺達と別れた時のあの言葉。『よくアインストに負けないでいてくれた。おかげで俺も生き残る事が出来た』この
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ