スーパーロボット大戦OG外伝
0545話
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聞かなかったものですから。もちろん向こうは受信専用となっているので、こちらに声を送る事は出来ません」
「そうか。さすがにヒリュウ改の艦長をその年齢で勤めているだけのことはある。……ま、そっちも戦闘が終わったばかりで喉が渇いているだろうし、飲んでくれ。エルザム……もとい、レーツェルの淹れる紅茶に比べれば比べものにならないだろうが、それなりの味は出していると思うぞ」
「……ええ、頂きます。それで早速お話に入りたいのですが、それよりも前にやはり色々とはっきりとさせておきたい事があります。その内容次第で私達も貴方を信用出来るかどうかを判断しようと思っていますから。特に今回はこの前のヘルゲート攻略作戦のような時間が無い、ある種行き当たりばったりと言ってもいいような戦いではありません。しっかりとこちらも準備を行った上での作戦になる以上は、背中から撃たれないという確信が欲しいので」
レフィーナの言葉に頷き、周囲を見回す。
他の者達もそのレフィーナの言葉に同意見なのだろう。特に異論があるようには見えない。
「まぁ、いいだろう。さて、じゃあ何から聞きたい? 言っておくが、俺だって何でも知ってる訳じゃない。答えられることと答えられないことがあると言うのは前もって言っておくぞ」
「それで構わん。……そうだな、アクセル・アルマー。お前は何者だ? という所から始めようか」
これにも異論は無いのだろう。特にアヤ、リョウト、ブリットの3人は、それこそが念動力の共感の理由を知る事が出来る為の物だと本能的に……あるいは念動力で理解しているのか、嘘や誤魔化しは許さないとばかりにじっと視線を俺へと向けている。
「俺は俺。アクセル・アルマーだ……そう言いたい所なんだが、別にお前達が知りたいのはそんな事じゃないだろう?」
「当然だ」
「ならそうだな。お前達が一番知りたい念動力の共感が何故起きるのか、という問いから話すとするか。俺には生まれつき幾つかの特殊能力があってな。その中の1つにこんなのがある」
パチンッ、と指を鳴らすと空間からスライムの触手が数本程姿を現す。
その姿を見たシャドウミラー以外のメンバーは、予想外の展開であるその触手に息を呑むが、それに構わずに話を続ける。
「スライム、と便宜的に名付けている能力だ。このスライムには幾つか特殊な能力があってな。その中の1つに、対象を吸収するというものがある。その能力が初めて発揮されたのが俺がまだ12歳くらいの事だったか。食事に出掛けた先で政治家同士の下らない権力争いでテロに遭い、店の瓦礫に埋もれた時にこのスライムを使ってそこから瓦礫やら何やらを吸収して抜け出したんだが……その時に、テロ行為の巻き添えで死んでいた店の住人達も共に吸収してな。そしてそんな死体の中に、俺より少し年下の子供がいた。そ
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