第五話【策士は策に溺れてくれ】
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イスは渡さないから」
ここに来てC組がまた戦線布告をしに来た。てか、どんなにアイスが大事なんだよ。
「それはこっちの台詞よ。勝のは、B組。覚悟はできているよね?」
「覚悟ならとっくの昔に出来ているよなぁ? 大地君やぁ〜」
この快の奴、さっき話した黒板消しの日の決意のこと言っているな。
「なら良かった。これで本気を出せる、交流会だからって手を抜いていたけど……もうそんなことどうでも良い。勝ちに行く」
「陽奈が本気でやるなら、私も遠慮なんてしないから」
一応、交流会なんだし、仲良くやれよな……はあ。……前言撤回、やってやろうじゃないか。
「それでも勝のは、あたしたちC組!」
「「いいぜ(わよ)。その喧嘩、勝ってやる」」
俺は手を抜くかもしれないなぁ。と言ってトイレに向かう快に、やれよ! と一喝する。
「みんな、準備はいい? 紅白鬼合戦大会。ラスト戦、はじめぇぇぇええ!」
凛の宣言と共に紅白鬼ごっこ大会(過去)現、紅白鬼合戦大会が始められる。鬼が三十秒間止まっているのでその間に距離をとり、出来るだけ離れる。
「――29、30。みんな。まずは体力のありそうな人を片っ端から狙うこと」
☆
そんな命令が何故か今一緒にいる。快の耳に入っていた。
「あっ! そうだ。大っち、ここに来る途中に凄いことを聞いたなぁ」
急に声を出すから、一気に周りを警戒してしまった。
「な、なんだよ。その凄いことって?」
「まあ、俺には関係ないんだけどなぁ。C組の作戦では、運動が出来る人から狩るみたいだぞぉ」
快はこれ以上ないくらいの満面の笑みで言う。
何処まで、人の不幸が嬉しいんだよ。と思ったが快が余りにも嬉しそうだったので言う気をなくした。
「快、どこで仕入れたの、その情報を? てか、なんで知っている?」
「トイレに行っている間にお前と凛が勝手に陽奈とかと盛り上がって、紅白変則鬼ごっこ対戦を始めるから出遅れた。だからなぁ」
「分かった。出遅れてトイレから出たら勢いを増した紅組がお前を無視して走っていったとかそんな感じだろ?」
「流石ぁ、我が親友。良くお分かりで、詳しく言うと紅組みんなが口々に運動できる奴を狩る。付き合っている奴を狩る。リアルが充実している村西と幸谷を狩るって、言って村西の所に行ったからなぁ」
「待って! なんで俺まで……。リアル充実組に入った覚えはないぞ!」
スマホのバイブが数回振動するのに気づき、快はスマホをポッケトから取り出す。内容を確認してから俺に見せる。
なになに、宛は陽奈で、変態と行動していると思うから送る。村西は捕らえたから。と絵文字ありで送られている。
「おい、大地。村西君が捕まったみたいだなぁ。どうする? 鬼がこっちに流れて来るかも知れないなぁ」
「次は誰を狙ってるん
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