第26話「麻帆良祭〜贈る言葉〜@」
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約数M後ろにいた。ウサギの着ぐるみを着て、どう見てもネギにしか見えない人物がもう一人そこにいたのだ。隣にはこれまたセクシーなウサギの着ぐるみを着ている刹那までいる。
「……?」
流石に信じられない様で、目をこすって再度確認する。
だが、どう見ても何度見ても2人ともネギの姿をしている。しかもどちらにもオコジョのカモが肩から顔を覗かせているのがその異常な光景の信憑性を高める結果になっている。
――どういう?
とりあえず、無邪気に宮崎達と戯れているネギは無視することに決めたらしく、後ろでコソコソと隠れているネギ達のところへと向かう。
――誰も見ていないな。
「……」
無言でステルスモードに入る。スーツのネギから離れようとしているウサギのネギの後ろに立ち、ステルスを解除。
「ネギ」
そのまま彼等の後ろから声をかける。
「た……たた……タケルさん!?」
「うげ、タケルの旦那?」
「た、タケル先生!」
上から順にネギ、カモ、刹那。3者3様の反応だが、どれも本物臭い反応だ。
――……本物なのか?
「とりあえず、説明してくれるか?」
さっぱりわからず首を傾げるタケルだった。
時刻はまだ午前の11時。
「なるほど。まさかタイムマシンとは」
懐中時計のソレを見つめて感心しながら見つめる。
――にしても、まさか超さんがそんな技術まで持ってるとは。
信じられないほどの科学技術である。
タケルがいた世界ではタイムマシンによるタイムトラベルなるものはどれほどの技術力を備えようが不可能な到達点とされていた。
それを、しかもこれほどのコンパクトサイズで用いることを可能としている辺り、タケルは驚きを通り越して呆れてしまっていた。
――この21世紀というご時勢にそんな技術が可能なのか?
そこまで考えて
――……いや、待て。
タケルの脳裏に新たな可能性が浮かぶ。
――そもそもタイムトラベル可能ということは超さんがもっと未来から来た人間だという可能性があるってことか? いや……というか、むしろその可能性の方が大きいのか。
この世界はタケルが元いた世界と科学力も技術力も似ている。そんな世界でタイムマシンのような超技術の結晶が生まれる可能性などそれこそ限りになくゼロに近い……まぁ、ガンツ兵器のことや古代から騒がれているオーパーツの存在を考えれば頭ごなしの否定もできないのだが。
――未来人である可能性も頭に入れておいたほうが良さそうだな。
可能性として頭の端っこに入れておくが、タケルにとってむしろ大事なのはそこではない。超鈴音が持つ技術力が未来兵器張りのものだと考えてお
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