幸せという感情
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彼の名前は圭介といった。
特別かっこいいわけではないし、足が速いわけでもない。
しいて言えば、少し頭の良かったくらい。
だけど、そんな彼にいつしか惹かれて・・・
告白はメールだった。
直接なんて、言えるほどの勇気はなかったから。
振られることしか考えてなくて、だめでもともと。
そう思って告白したら
「むしろ、俺と付き合って。」
なんて言われた。
これは夢?
嬉しくて嬉しくて
幸せでいっぱいになった。
デートをしても、なにかぎこちない。
それでも彼と一緒に居れることが幸せだった。
毎日メールをした。話すことなんてありきたり。
それでも楽しかった。
もう、この時間が続けばいいのに。
そう思っても、季節はまたなく、私は中学3年。
受験生なのだ。
圭介は頭が良かったから、もちろんトップクラスの進学校。
私は正直、頭はよくない。圭介と同じ学校を志望したかったけど、それは出来なかった。
圭介と私、それぞれ違う高校に進学することになった。
それは、今までよりも会えなくなるということ。
何より私の進む高校は市外。圭介の進む高校とは真逆の方向に位置した。
(きっと大丈夫。高校違うくらい、全然平気だ。)
そう、心の中では繰り返し思って言い聞かせた。
そして卒業をした。
圭介とはもちろんのこと、仲良しの5人組全員、それぞれ違う道や高校に進んだ。
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