旧校舎のディアボロス
グリードとヤミーと紅の少女
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きの姿になった。いや違う…黄色だった所が緑になってる。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
彼は走りながらカマキリのような鎌を出していた。…さっきの黄色とは違うのか…
彼女もエイジに気付き、光の槍をだしてエイジに応戦した。
さっきの爪と違い、リーチが短い分エイジの手数は多く、夕麻ちゃんの体に鎌の刃が届いてエイジが少し押していた。しかし…
「愛されたい…アザゼル様に…シャムサダ様に…」
彼女は、これしか言わず、表情を崩すことは、なかった。
「なんなんだよ…!」
おれは、自分の初めての彼女の変わりようにどうしていいか…これは夢だ。そうであってくれ!
「夕麻ちゃん??」
俺は、彼女に語りかけた。まだ昼の時のように笑って「イッセー君」と呼んでくれる事を信じて。
しかし、それが叶うことは、なかった。彼女は俺を視界に捉えるとエイジに気にも止めず。翼を出して…
ザク…何かが裂ける音がした。
「っごふ」
彼女は、エイジの攻撃をすり抜け、俺に槍を投げていた。
いてぇぇぇぇ!なんだよおれ…死ぬのか?
俺は激痛のあまりその場で倒れた。
「イッセー!」
エイジが変身を解いて俺に気づいて駆け寄ってきた。
「チッあの女…逃げやがったか!」
アンクがそうつぶやいた。そっか…夕麻ちゃんは、やっぱり俺を…
俺は…死ぬのか?…嘘だろ!まだおれ親に碌な孝行してねぇぞ!…元浜たちは、俺が死んだら泣いてくれんのかな?
俺は、少しだけ傷に触って見た。俺の手は、血で染まり紅かった。
俺は、この血を見てある一人の女性を思い出した。
この血のような紅色の髪をなびかせながら歩くその姿に俺は戦慄を覚えた。彼女がいるのに別の女のことを考えてる俺は、浮気症なんだろうと思うが…おれは、その彼女に殺されたわけで…
… どうせならあの人の腕の中で死にたかった…
俺の意識は、そこから途切れた。
「イッセー!…イッセー!!」
俺は、イッセーが冷たくなっていくのを感じながら、俺はイッセーの体をゆすりながら呼び続けた。
…俺のせいだ!俺があの時彼女を止めてたらイッセーは、死なずにすんだんだ!
「ごめん…ホントにごめん!」
あの時とおなじだ…俺が無力だから…大切な人を失った!
俺が自分の無力さに嘆いているとイッセーから紅色の光が発せられた。…いやイッセーのポケットからだ。
その光は次第に集まっていき、一つのマークが現れた。
「この紋章は、グレモリー…悪魔の紋章だ…」
アンクが少し驚いた顔でつぶやいた。
…悪魔?でもグレモリーって確か…。
そんな事を考えているとその紋章から一人の女性があらわれた。
「この子ね…私を呼んだのは…。」
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