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ネギまとガンツと俺
幕間 第25.5話「空話〜決意〜」
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分がオコジョになる。期間はわからないが、それでも短くても数ヶ月。長ければ何年になるかわからない。

 それだけの期間があってミッションがないはずもない。

 オコジョになって星人たちと戦えるはずもない。

 逃げ切れるはずもない。

 ――そう、だから。

 それはつまり。

 にっこりと―― 

 それこそ、いつ以来かもわからない。

 ――タケルの心からの。


 人へ向けた、人のための笑顔だった。




「ふぅ」

 学園長室から出てため息をつく。

 あとは学園長が上手く魔法本国の方と説明してくれるらしいので、ネギの心配は必要ない。心配する必要があるとすれば、学園祭の後の自分の身くらいのものだろう。

 明日からは見回りにも参加しなければならないし、何より、超鈴音に関する情報を集めなければならない。

 生まれてはじめての学園祭ということもあってタケルは実は少しだけ楽しみにしていたのだが、どうも遊んでいられる雰囲気ではなくなってしまった。

 残念だが、嘆いても意味はないのですぐさま気分を入れ替える。

 もしもコトが起これば、いや超がコトを計画していること事態が発覚すればそれだけでアウトだ。それらを魔法教師にばれずに隠密にもみ消すなど、タケル個人で出来ることの範疇を明らかに越えている。

 ――まぁ、一番簡単なのは超さんを殺すことだが……さすがにありえない、か。

 最も簡単に厄介ごとを消す方法だが、一瞬でその選択肢を消す。

「……となると、今からできることは……あんまりないか?」

 研究室に潜みこんでもおそらくそういった関係の知識に精通していなければ情報を引き出せない。

 何よりも時間がない。

 明日から学園祭が始まるのだ。

 超鈴音が今日という麻帆良祭の前日に問題を起こした以上、やはり麻帆良祭で何か起こすと考えるのが自然だろう。

 ――これは諦めるしかないな。

「……ん〜〜〜」

 唸りながらも頭を抱えていた彼だったが、「あっ、こんなところにいた!」という声にその思考を現実に引き戻された。

 目を向けた先には渦中の人物の原因となったネギが。

 いつも通り、何の変化もなく、無表情に。

「ん、ネギか」

 ――どうした? 

 と、正に何のよどみもなく、いつものように尋ねるタケルにネギは珍しく頬を膨らませて言う。

「明日のクラスの出し物を完成させるために徹夜で準備をしなくちゃいけないって皆で決めたじゃないですか」
「あ」

 今朝のHRで話したことだ。

 ネギ問題に心をとられ、超の問題に頭を悩ませていたためすっかり忘れていた。

「皆カンカンですよ!? ……ほら、いきましょう
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