聖遺物のための愚行
第四話
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こんなところでまた多くの人を殺させていいの?
そんなの決まっている。
言い訳がない。
「歩。ありがとね。決心がついたよ。」
「やっといつものしず姉に戻ったんだね。」
「言ってくれるじゃん。」
そうだな〜。
至宝のありかは分かっているからそれまでにやれることをやらないと。
「歩。ここからは私たちとオイスタッハ師匠の戦争よ。」
「はい。ところでこれはなんなんですか?統括理事長から頂いたのですが?」
歩が見せたのは私が最近よく見る槍だった。
「七式突撃降魔機槍でよ、それ。どおして統括理事長はこんなものを持っているの?」
獅子王機関の秘奥兵器をどおして持っているの?
「僕も詳しいことは分からないけど、これはシュネーヴェルツァーって言うんだね。」
「うん。ところで歩。それを使って経験は?」
経験がなければ使い物にならない。
オイスタッハ師匠の前に立ち塞がるなら先に聞いておかないと。
「結構使ってるよ。」
「具体的に言うとどれくらい?」
「半年くらいかな。」
学園都市内で半年間も使うなんて何があったのかな?
「もうひとつだけ教えて。ここに来る前は何処でやりあっていたの?」
「え〜とね。たしか第12学区B区画と学園都市周囲かな。」
第12学区B区画と言えば凶悪な吸血鬼、獣人が収容されているところじゃん。
そんなところで歩を働かせるなんて。
統括理事長、覚えていなさいよ。
そして学園都市周囲だって?
それって吸血鬼、獣人ではなく魔術師狩りではないのかな?
「はぁ〜。歩ってへんなところ実戦慣れしているのね。」
私はもっと簡単な環境で実戦慣れしたんだけどね。
でもそれなら役にはたつ。
「歩。行くよ。先に行って待ち伏せするよ。」
「はい。」
「しず姉。まだ来ないよ。」
「そうみたいだね。私の予想だとすぐ来てもおかしくはないはず。」
昨日の戦闘から考えられるのは必要な魔力はすでにととっている。
ならばすぐに行動するはず。
なのにどおして。
「歩。ハッキング得意だったよね。」
「うん。」
「何処でもいいから監視カメラに映っていないか確認して。」
「確認って。無理だよ。ここはネットワークが繋がっていないようなところだし。」
「それもそうか。仕方がない。一度外に出ますか。」
私は歩の方に手を載せて、
「能力No.2空間移動。」
私と歩は一度私の部屋に戻ってきた。
そして少しの休息をとり時計を確認した。
時刻は午後5時30分。
戻ってきたのが午後4時頃だったので1時間30分もき休憩してしまっていた。
しかし今のところ聖遺物ののあるフロアに異常はなかった。
なぜ分かるかと言うと理由は簡単。
歩はずっと端末を
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