第09話 またまた修行!カリン様との修行の日々
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ナシゴの右ストレートを、軽くあしらいカウンター気味に杖を支えにハイキックを放つカリン。しかし、ヘッドスリップで簡単に避けるナシゴ。
頭のなかで、次の手、次の手と予測しながら攻撃を仕掛けるナシゴだったが、スピードを活かしたカリンの動きに若干翻弄される。
互いの攻撃が、当たらず、しかし互いに次の手を速やかに繰り返し放つ。更にスピードを上げて攻撃を繰り出すカリンに、追いつけなくなるナシゴ。とうとう、一撃を受けたナシゴ、身体が吹き飛ぶ。
「ぐっ」
吹き飛ばされたナシゴの口から呻き声が漏れる。戦闘技術ではカリンを上回っていたナシゴだったが、スピードに翻弄されてしまい一撃を食らったナシゴ。
「そこまでじゃ。お主、やはりかなりの技術があるのう」
ナシゴの力を測り終えたカリンが、組み手は終わりと言って攻撃を止める。ナシゴの記憶を読んで見た修業の内容から、かなりの力があることは分かっていたカリン。実際に手合わせして、ナシゴの更に正確な力を測った。
「ありがとうございました!」
ナシゴは立ち上がり、カリンに向かってお礼を言った。今まで修行してきた成果が、カリンに届かなかったことに多少の悔しさがあったが、挨拶にはそんな感情を微塵も感じさせなかった。
「しかし、気の扱いが少し苦手なようじゃのう」
カリンは、組み手で感じた感想を述べる。事実、ナシゴの気の運用方法はあまり上手くはなかった。
「えぇ、今まで独学で修行してきたんのですが、なかなか気の使い方が上手くいかなくて」
ナシゴは、気の扱いがうまくいかないことをカリン様に正直に伝えた。
「そうかそうか、まずはそこから鍛えるのが良いかのう。“かめはめ波”という技が目標なんじゃろう?」
ナシゴの記憶から読み取った、ナシゴの目標。とてつもない量の修行を行ってきたようだったが、気の扱いについては今ひとつ成果が出ていない事も見抜いたカリン。カリンは、まず気というものを放つ事から教え始める。
それから、ナシゴとカリンの修行が始まった。カリンは主に気の使い方についてを中心に基礎能力の底上げ、戦闘技術を更に磨くこと。この3点を見据えて鍛えた。
気の使い方は、カリンの持っている知識をナシゴに授けることで、ナシゴは漫画知識でしか持っていなかった気について、正しい知識を勉強しなおした。この結果、気を更に上手く操り、気を放つことも可能となった。ただ、ナシゴは生まれつきによる気の戦闘にはまだまだ不慣れだった。
基礎能力の底上げは、毎日カリン塔の下り上りを繰り返し、慣れてきたら亀仙流に習っておもりを付けて、更に慣れてきたら重りを更に付けて。更に高所での筋力トレーニング、瞑想、その他の様々なトレーニング。その繰り返しで、地球人では考えられないような強大な肉体と筋力、体力、精神力を
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