君は自由だ
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だろう。
「しぶてぇんだ、コイツは」
「貴様等ほどじゃない」
「何だとォ!?」
「何だってぇ!?」
「そこ、噛み付くトコ?」
グレイの言葉にリオンが返し、それにナツとルーが噛み付き、ルーシィがツッコむ。
何事も無かったように会話するリオンを見て、シェリーの目からボロボロと涙が溢れた。
「よかっ・・・た・・・」
笑みを浮かべ、安心したように呟いて気を失う。
「いい加減シェリーから降りたらどうだ」
「コイツが暴れるからよ」
リオンの言葉に心外だと言いたげな表情でシェリーから降りるティア。
青い髪を耳にかけ、ぼそりと呟いた。
「・・・よかった」
「?」
偶然聞こえた言葉にリオンが目線を向ける。
「何か言ったか?」
「別に」
ふいっと視線を逸らし、ティアは目を伏せる。
(・・・死んでなかった。私の前で、アイツは死んでなかった)
噛みしめるように言葉を心の中で繰り返し、ぎゅっと拳を握りしめる。
すると・・・シェリーの体から白い光のようなものが飛び出した。
「何だ!?」
「やっぱり何かに取りつかれて・・・」
「これが・・・」
光は空中に霧散する。
それを見たルーシィは小さく呟いた。
「ニルヴァーナ」
「黒い光が白くなったわ」
「何が起きてるんだろう?」
「よく解らないけど・・・いい事じゃなさそうだね」
「一体何が・・・」
「ニルヴァーナの光の色が変わる・・・復活は近いという事か?」
化猫の宿メンバーとヴィーテルシアは光の柱を見つめ、呟いた。
「んしょ、んしょ」
氷から解放されたハッピーはヒビキを川から引きずり出そうと頑張っていた。
「みんな・・・無事だよね」
ニルヴァーナの封印場所。
向かい合うエルザとジェラールの後ろから、カツカツと足音が響く。
「テメェの記憶がねえのはよく解った。どうりで心の声が聴こえねえ訳だ」
「!」
「六魔将軍!?」
現れたコブラに目を見開いて驚愕するエルザとジェラール。
「どうやってここまで来た?で・・・なぜニルヴァーナの封印を解いた?」
しゅるるる・・・とコブラに巻き付いた毒蛇キュベリオスがシャアアア・・・と睨みを利かせる。
コブラの問いにジェラールは一瞬苦しげな表情になり、ゆっくりと口を開いた。
「眠っている時に誰かの声が聞こえた。『ニルヴァーナを手に入れる』・・・と。微かにその魔法と隠し場所は覚えていた」
元評議員だからか、それとも楽園の塔関連で調べたのか。
ジェラールはニルヴァーナの封印場
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