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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-14
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ぞ」
「分かった」
◯
ようやく午前の授業もすべて終わり、お昼時。蓮とラウラの二人はすでに食堂で昼と食べ始めていた。テーブル席で開いてはいたが、誰も座る者はいない。手前の方を開けているため分かり易いとは思ったが、二人分しか空いていないため誰も座らないようだ。――――と、こちらに近づいてくる人が。
「申し訳ありませんが、相席よろしくて?」
「悪いわね」
セシリアと鈴の二人だった。物珍しい組み合わせではあったが、これといって話すようなことでもないため、そのままスルーしておく。
二人に了承の意を伝え、二人が席について食べ始める。ラウラと蓮が向かい合って、ラウラの隣にセシリア、その向かいつまり蓮の隣が鈴だ。今朝、ラウラが一夏の頬を叩いたため、この二人は敵意をむき出しにするかと思ったが、そうでもなく至って普通に食べている。
このテーブル席には会話がなく、騒がしい食堂内でここだけ異彩を放っている。だが、それを気にする四人ではない。……よく考えてみてほしい、ここのテーブルに座っている人を。全員が専用機持ちでそれなりの実力を持っている。ラウラと蓮に至っては二人で一国を落とせる。
とここで、蓮がラウラに話しかけた。
「なんだ全然食べ進んでいないじゃないか」
「むぅ……この箸が使いづらくてな」
「だから大人しくバウムクーヘンにでも噛り付いていればよかったんだ」
「この和食というものを食べてみたかったんだ」
「……はぁ、仕方がねえな。ほれ」
蓮が自分の箸で焼き魚をつついてラウラに食わせてやる。さも当然のように出されたものをぱくっと食べるラウラ。ご飯、野菜と食べさせた後、その食べさせた箸で自分の分を食べる蓮。そんな二人を信じられないような目で見るセシリアと鈴。その二人を知ってか知らずか同じように繰り返す二人。ラウラの令嬢を彷彿とさせる綺麗さと、先ほどから食べさせてもらっているため、小動物のような可愛らしさがある。さらにぱくっと食べるたびに揺れるセシリアと同じくらいに豊満な胸を見て、鈴が嫉むような視線を向けていた。
そうして食べ終わる二人。食べ終わった二人を見てセシリアと鈴は、ようやく我を取り戻し、まだ食べ終わっていない昼食を食べ始めたが、鈴のラーメンはもう伸びてしまっていて涙目になっていた。
「ありがとう」
「ふん、そう思うなら次は和食じゃなくてザワークラウトとヴルストにでもしておくんだな」
「ああ、そうしよう。私はやっぱり自分の国の料理が一番みたいだ」
「誰だってそうじゃないか? 中国人はうまい中華が一番だし、イギリス人はあの食いたいとも思えないような料理が好きなんだからな」
蓮の言葉を聞いたセシリアと鈴の表情は対称的だった。自分の国の料理を褒めら
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