八章 幕間劇
エーリカとの御伽噺
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の筋書きに沿い、設定された役割を演じるのが登場人物たちの役目でしょうからね。ですが・・・・一真様の考えはとても面白い。・・・・それが例え叶わないとしても」
「叶わないなら、自分で叶えればいい事よ。エーリカが望む竹取物語を自分で書いてみればいいのでは?」
「私が、ですか?」
「そう。エーリカが考えるかぐや姫を主人公として、エーリカ版竹取物語を作ってみたら楽しそうじゃない?」
「そうですね。確かに楽しそうですが・・・・今はやめておきましょう」
「そうか。一応理由は聞いていいか?」
「これから戦が続いていくでしょうし・・・・折角、考えた筋書きを忘れてしまうのも癪ですからね」
「だな。今はみんな忙しいしな」
「はい。それに私には使命がある。・・・・今は自分の喜びよりも、その使命を優先しようと思います」
「なら仕方がないな」
「仕方がないですね。・・・・さて。それでは私もそろそろ仕事に戻ろうと思います」
「了解。長居して悪かったな」
「いえ。あなたと話していると、とても楽しい時間でしたよ」
と言って俺は俺の仕事を再開するために、エーリカの屋敷を出た。さっきの事だが、物語は自分で変える事ができる。ここは外史である事をお忘れなくとね。それにエーリカの使命もあるが、俺だって使命があってこの世界に舞い降りたのだから。
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