八章 幕間劇
リアル鬼ごっこ
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しているのかも知らんし。
「犬子、とりあえず乱れた着衣を直した方がいいぞ」
「ふぇ?直すって・・・・何のお話?」
「だからそれだよそれ。早くしまってくれないと襲っちゃうかもよ」
「え、え、ええぇぇぇぇぇぇ!?こ、これって!?」
「おお、一瞬で真っ赤になっちまった」
で、何やらやらしーとか俺の目の前であんな格好をとか言ってる内に、犬子は行ってしまった。恐らく恥ずかしさが限界に来たんだろうなーと思った。
「で、お前達は一体何をしていたんだ?こんな忙しい時に」
「一真さん。雛達は遊んでた訳でも悪戯してた訳でもなくて、稽古してたんだよー」
「どこからどう見ても三人でじゃれあっているようにしか見えなかったが・・・・」
それで、説明されたが何でも対鬼戦とした訓練とか言っていたが、あれのどこが訓練何だ?もう少し説明を要求したら、人の肉を食べる鬼の真似事をしてみれば、鬼の行動が読めるのではと。
「それは訓練じゃなくてただの鬼ごっこだろうが」
と一発ハリセンで叩いた。これが訓練だったら、俺はそんな生易しい事はしない。銃を撃ちながら相手を追うとか、見つかったらゴム弾当てるとか。と思ったが、この時代にハンドガンはなかったか。じゃあ俺も混ぜてくれと言って鬼役は誰にする?と言ったらいつの間にか戻ってきた犬子がやると。
「ふ、ふふふふふ、さっきはよくも好き勝手してくれたよねぇ二人とも・・・・」
にっと歯を見せ、雛と和奏に向き直る犬子。明らかにいつもと雰囲気が違うな。さっきやられたからか。
「や、やばい・・・・からかいすぎたか?」
「あ、あのね、犬子?まずは落ち着いて雛たちの話を・・・・」
「和奏、雛ちゃん」
と言ったら二人の身体が跳ねた。今のは勢いある言い方だな。そしたら矛先は俺にも向いた。何でもあんな恥ずかしい思いをしたのだから責任を取れと。
「三十数える間だけ待ってあげる。その間に頑張って逃げてね♪」
とりあえず俺達は走り出した。茂みに隠れるぞと言って隠れたけど。
「あの雰囲気変わりすぎだろう」
「犬子の奴、一度キレると手の付けられない狂犬に化けるんだよ」
「いくら何でも化けすぎだろ、あれは」
「乱れた姿を一真さんに見られたのが、よっぽど恥ずかしかったみたいだねー」
「ちょーっとやりすぎたか」
「そこまで分かってるなら、この先三人がどうなっちゃうかも分かるよね?」
で、逃げようとするが匂いで分かるらしいので、和奏を犠牲にして逃げる俺と雛。後ろから和奏の悲鳴が聞こえたが、知らないとして俺と雛は別れて逃げた。俺は風術で、周辺一帯無臭にして、透明の聖剣発動。こんなので発動するとは思わなかった。まあ、こうなってしまった訳だからな、
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