八章 幕間劇
仕合×治療
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びもよかったしな。
「うわぁ!染みるっ、染みる!」
「まだ塗ってないぞ、壬月」
「・・・・あれ?」
「この童のように駄々をこねているのが織田の誇る、鬼柴田とは・・・・」
「し、仕方がないだろう!誰にだって苦手なものの一つくらいはあるだろうが!」
ん?これ、どっかで聞いた事あるような。
「あら?壬月様は苦手なもの何てお有りになりましたっけ?」
「ぐっ・・・・」
「あ、そうだ・・・・確かお茶とお饅頭と伺った事があるようなぁ」
「いつぞやの仇を取りに来たなっ!卑怯な!」
「卑怯とはどの口が仰るのかしら?」
とアイコンタクトで来たので、俺は咄嗟に切り傷があるところに塗った。
「ぎゃあああ!!」
塗ったら盛大に叫んだ壬月。おいおいこれでも染みないもの何だが、でも薬嫌いなら何でも染みるのか。
「し、染みっ・・・・染みるっ!!」
「何ですか、大袈裟な。戦場では矢傷も刀傷も恐れた事のない無い癖に」
「それとこれとは話が違うのだ!」
「その違い、私にはとんと分かりかねます」
と俺が塗った後に、素早く包帯を巻いて行く麦穂。話ながらだけど巻いて行くとはね。
「また『女子』のように悲鳴を上げて。一真様も笑っているのですから」
「なっ、一真様っ!!」
「笑わない方がおかしいだろう。これだけの治療で叫ぶとはな、くくく」
「さすが、一真様。素直な感想ですね」
「があああああっ!!ちくしょう!」
「叫ぶのもいいが、そうやって叫んでいると何事かと思って部下が来ても俺は知らんぞ」
「お前達覚えていろ・・・・・くうううう!」
「はい、楽しみにしております♪」
結局、壬月は俺と麦穂が治療をしている間、ずっと文句言ってた。その口を押えたのは、薬を塗っている時だった。俺が塗ってから麦穂が包帯を巻く。結構連携プレイだろうな、これは。それに風によって動けなくしてる。それに麦穂に弱点を押さえられて翻弄される姿は、何だか新鮮だなと思ってしまったのは俺だけであろうか?
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