八章 幕間劇
久々の我が家
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。私だったらして欲しかったな、それに市から手紙が届いてたし」
手紙が届いてたのは初耳だが、恐らく小谷城からだな。俺達が城に行った後に届いたんだと言ってた。やるねー、市は。
「恋人何だから、今まで何もしなかった方がおかしいのよ。私が一真の愛妾になってからでさえ、もうどのくらい経ったと思っているの?」
「結菜だって、何もしていないではないか」
「だって、最初に恋人になったのが久遠だから抜け駆けする訳にもいかないでしょう」
「むぅ・・・・」
「でも・・・・久遠に接吻したのなら、そこまでは私もしていいって事よね?」
「おー。だったら歓迎だぞ」
「だったら、私にも口づけしてほしいな」
俺は結菜の体を抱き寄せてから、少し無理やりではあるがキスした。
「んぅ・・・ちゅ・・・一真ぁ・・・」
ふむ。他とキスすると唇の柔らかさも違うのだな。俺はキスをしながら、抱き着いた。
「ふぁ・・・・。殿方との口づけって、こんなに素敵なのね」
その物言いだと、男とキスをするのはこれが初めてと言ったところか。結菜の頬は少し赤くなっていたけど。それもまだ惚けたままの結菜の顔は見た事がない顔であった。で、キスした後久遠が呼ぶからおいでと言ったら恥ずかしがっていた。
「一真との口づけ、凄く気持ちよかったわよ?ホントに魂が吸われちゃうかって思ったくらい」
「た、魂が・・・・」
俺はカメラか!とツッコミしたくなるがよそう。そして久遠は恥ずかしがっていたので、結菜がもう一回キスしようと言った。俺は大歓迎だと言ったら、久遠がしてほしいなら代わってあげるけどとか言ってた。
「そうだ久遠。お土産、あったんじゃなかったか?」
「あ・・・・・・」
「何?まだ内緒があるの?」
俺は内緒なぞ無いと言いながら取り出したのは一組のかんざし。
「あら綺麗」
と言ってたけど先に久遠に付けてやってから結菜にも付けるとの事。そして俺は、久遠の髪に簪を付けた。付けた時に軽くキスをした。
「んんんん・・・・っ。か、一真・・・・っ!?」
「ふふふ可愛いからついな、次は結菜の番だ」
「久遠とお揃い何て、そういえば初めてじゃない?」
「ほうそうか。だったら買ってきて正解だったな」
結菜の綺麗な髪にも簪を挿して。俺は結菜の視線を見ながら、キスをする。
「ちゅ・・・・っ。ん・・・・一真ぁ・・・・」
「ほら、久遠も来いよ」
その様子を羨ましそうに見ているからもう一度招き入れる。
「・・・・・うん」
久遠もようやく、おずおずと頷く。
「で、今日は泊まって行くのか」
「今の状況を見ればそうなるな」
俺達の前には布団は一組だけ。
「何?一真
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