八章 幕間劇
久々の我が家
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べるんだな。
「そういえば、久遠と結菜に食べてほしい物があるんだけど」
「何だ?南蛮菓子か」
「作ってきた。これだ」
いつもの如く空間から出したお皿一杯ある焼き菓子。食べるかな?と思って久々に作っておいたクッキーだ。
「何それ?見た事ないけど」
「ここでいうなら南蛮菓子だけど、名はクッキーという。俺の手作りだ」
「手作り!いつの間に作ったのそれ。食べていい?」
「ああ。どうぞ」
と言って久遠と結菜の前に置いた。そしたら絶品だった、ひよ達の南蛮菓子のお土産よりうまかったと結菜が言ってた。だって軍議が終わった後、焼き終わったと女性隊員からの連絡があって、行ってみたら見事にできてた。最初は、その場にいた女性隊員にあげてからだけど。
「これはどんな菓子なのだ?」
「焼き菓子だ。材料はここでは揃えられないけど」
「そうなのか。これは堺に行った時に無かったものだが」
とまあ絶賛だったけど。あまり食べるとアカンからお皿を取って空間にしまった。そしたらなぜだ?と問われたらあまり食べると体重が上がるぞと言っておいた。
「そういえばさっきの話の続きだけど、二人はこの旅で何か進展があったの?」
「ぶっ!」
おいおい、ここで蒸し返すのかよ。
「ああ・・・・あったのね。あんな事ができるようになったぐらいだから、何かあったんだなと思ってたけど」
「な、何の事だっ!何もない、何もないぞ!なあ、一真!」
「ここで俺に振られても困るんだけどな」
それにそんなに慌てたらバレるだろう、普通。
「口づけも、さっきのが初めてだったし・・・・」
「さっきの口づけなら、一真の翼で見えなかったけど。それで口づけ以外で妻の私に言えないような事って何をしてたのかしらー?」
「ない」
「・・・・ないの?」
「ない。なあ、一真」
「ふむ。何かあったかな」
どう答えるか迷った。だが正直に言った方が良さそうだな、それにしても久遠が、蛇に睨まれた蛙のようになっているな。
「じゃあ、一真に聞く事にしましょう。一真?」
「んーと、堺では二人で土産を買うために歩き回ったくらいだが、小谷城では風呂も一緒で布団も一組しかなかったから一緒に寝たくらいだ」
「なるほどね・・・・。まあ、市ちゃんらしいといえば、らしいわねぇ」
「他もしようかと思ったが、今回はそれだけの事」
「なるほどね。他って何の事?」
俺は耳を貸せと結菜に近づき、情事=行為の事を話した。そしたら結菜は、なるほどねと言って納得してたけど。
「か、一真!結菜に何を言ったのだ!」
「べっつに、ただ恋人や夫婦なら当たり前の事を言っただけさ。なあ結菜?」
「そうね
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