暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
八章
帰路
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
クを1台と運転手1人を手配した。そして久遠達が乗る馬を空間に入れた後にバイクと隊員を空間から呼ぶ。そして小谷で報告を受けた俺達は、バイクに乗り素早く発進した。ちなみに隊員は女性隊員だから心配はないし、ヘルメットには通信機を内蔵しているから話せる。

「これが『ばいく』と言うものか。なかなか乗り心地はいいが、速くないか?」

「早馬より速いが、安全運転しているつもりだから、しっかりと捕まっていてくれよ。エーリカもだ」

「分かっています。それにしても速いですね、もう山を何個か越えましたけど」

そりゃそうだろうな、それに小谷で聞いた事で最初は越前ごと爆撃機で落とした方がいいと思ったけど。異形の鬼には効くだろうが、その後の事を考えたから辞めた。建物ごと壊してしまうし、既に関ケ原を越えて、詩乃の領地である不破を越えてからは平坦な風景が一瞬にして幾つものの山々が見えた。

「さてと、最近は時が動くのは速い事だ。エーリカと出会い、公方と出会い、眞琴と市にも会えた。そして、数々の鬼と遭遇したが駆逐した。本格的にザビエルが動いてるかもしれないが、俺達がやれる事をやるだけだと思う」

「さすがにお気楽とは言えませんが、正確に分析してから今出来る事ですか。私にはお気楽に見えましたが違ったようですね」

「隊長はね、頭の中で次の次の手を考えているよ。まるでその先が分かっているかのようにね」

「おいおい。それは言いすぎだぞ。でもまあシェリーの言う通りでもあるからもしれない。俺はこちらの世界で言うなら、武将でもあるし軍師でもある。だからかもしれん、正確に分析出来て正確に狙撃が出来るという事だな。今焦ったってしょうがないんだから、エーリカも肩の力を落とせばいい。俺にはそう見えたが」

「確かにそうでした。焦ったら次の一手も浮かばなくなるでしたか」

「で久遠、このままだともうすぐ着くが、戻ってからどう動く?」

「すぐに上洛の準備をするが、準備には時間をかけるつもりでいる」

「なるほどね。上洛後、返す刀で越前侵攻だろう。時間がないならそれが一番だが・・・・」

「公方様を取り囲んでいる、三好・松永衆がどう出るか・・・・ですね」

「徹底抗戦されて被害が拡大されると返す刀も折れる。そこまでは決めてないとして松永弾正小弼を仲間に引き入れるとかな」

「松永を仲間にだと?・・・・毒蛇を布団の中で飼うようなものだぞ」

「だけど、時間をかけてやるよりかはマシだと思うけどね。危険はあると思うが、あれはひよ達か」

俺達が減速して停まると、メットを上にあげてしばらく待つとひよところと詩乃が走ってきた。

「殿ぉ!お頭ぁ!お帰りなさーーーーい!」

「あーん!お頭、お会いしたかったですよぉ!ご無事で何よりですぅ〜!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ