七章 幕間劇
鬼×城下町×鬼
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まだ活発ではなく、一塊になって動いているようだと。エーリカは先に城へ戻ると行ってしまった。市も行くが俺も無論行く。だが眞琴の一言で市を止まらされる。
「市!」
「・・・・何?」
「・・・・僕も行く」
「え、でもまこっちゃんは浅井家の・・・・」
「市だって浅井家の大事な一員だ」
「まこっちゃん・・・・」
「お姉様にも兄様にも言われたけど・・・・市にだけ戦いを任せて城に引っ込んでいるなんて、棟梁としては正しい選択でも・・・・やっぱり嫌だよ」
「眞琴」
「はっ」
「棟梁たる貴様に何かがあったらどうするつもりだ?」
「それこそ、戦場で己の身も守れぬようでは、江北武士を束ねる浅井の棟梁たる資格などありません。それに市を失えば、僕はこの先、やはり戦ってなどいけないでしょう」
まあいい事を言ったが、現代と今は違う。例え俺が大将であっても前線に行くだろうな、それは信頼できる仲間のお陰だ。仲間のお陰で背中は守れているので戦える。眞琴も市もそうだろうなと思った。眞琴の背中は市が守って、市の背中は眞琴が守る。これこそ夫婦同士で戦うなら本望だろう。
「分かったよ!なら、まこっちゃんは市が守る!」
「うん!よろしく頼むよ!」
「えへへー。ホントはね、市、ずっとそう言って欲しかったんだ。一軍を率いてる時は難しいかもしれないけど、一部隊の指揮してる時ぐらいはねー」
「市・・・・。言うのが遅くなって、ごめん」
「ううん。言ってくれたんだから、全然平気だよ!」
「構いませんね、お姉様」
「貴様は江北の棟梁で、市の夫だ。・・・・それが正しいと思うなら、それを江北の流儀とすれば良い」
「はい!・・・・兄様」
「ん?何だ」
「兄様もありがとうございました。・・・・兄様のお蔭で、自分の気持ちを市にちゃんと伝える事が出来ました」
「俺は何も言っていないぞ」
「そんなこと・・・・ありません」
そう言って微笑んでくれた眞琴は、さっきまで恥ずかしがっていた顔ではなく、穏やかで凛々しい顔をしていた。
「ほらほら。一緒に行くなら、すぐに帰って準備しなきゃ!まこっちゃん!」
「うん!行くよ、市!」
と言った後、準備をしに城に行ったが俺はというと空間から出したバイクで現場に向かった。久遠は城で待っていろと言ったら、眞琴達と城に戻っていた。走らせた後、目撃情報があった場所に行くといたいた。俺はバイクを降りてから、しばらく一人で鬼と戦っていたが、馬の足音が聞こえたと共に眞琴と市とエーリカが、到着後に対鬼戦の戦術を指南しながら戦った。剣で一刀両断しながら、次々と倒していき最後は眞琴と市の一撃で鬼達の殲滅したのだった。
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