暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
七章 幕間劇
鬼×城下町×鬼
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ん、分かってるねー!お兄ちゃん。もっと可愛い格好しても良いと思うんだよね」

「だ、だから、そういうのは似合わないって・・・・」

「絶対似合うと思うんだが、どう思う久遠?」

「ふむ・・・・」

「ね、姉様・・・・」

「一真が言うのだから似合うのではないのか?」

「ええええええええっ!」

「お姉ちゃんとお兄ちゃんが言う事だから、次はまこっちゃんの番だよ。どれが似合うか二人とも付いてきてよ!」

いつもはきっと眞琴が拒否して終わるところ何だろうけど。味方の俺と中立の久遠の援護射撃によって、市のテンションはますます上がってきた。

「という訳で行こうぜ、久遠」

「ああ、眞琴に似合うモノを選べよ一真」

という訳で、眞琴の肩を掴んでから似合う物があるか行ってみた。服のセンスでも結構あると周りからはよく言われる、主に女性隊員にね。

「うぅ・・・・もうお嫁に行けない・・・・」

小谷城下の一角で崩れ落ちているのは、ぐったりとした眞琴だった。

「まこっちゃんの奥さんは市でしょー!」

「でも、あんな恥ずかしい格好・・・・」

市は眞琴を全力で連れ回して、簪や着物に始まってから、とにかく眞琴に似合う可愛い者を選んでた。俺も一緒に行っては、これがいいんじゃないか?というと即座に髪に簪をしたりとか色々とセレクトしていた。

「別に可愛かったよねー?お兄ちゃん、お姉ちゃん」

「そうそう。今の内にこういうのも整えないとな、それに俺も一緒に選んでいたが可愛かったし。なあ久遠」

「あぅぅ・・・・。兄様まで・・・・」

「そういった装いも、場によっては必要になる事があるやもしれん。慣れておくのは悪い事ではないぞ」

「久遠もたまにはああいうのもいいんじゃないの?例えば逢い引きとか?」

「わ、我はこのままで良い」

「僕もこの格好で十分なんですけれど・・・・」

「まあ、市はお兄ちゃんやお姉ちゃんに町の案内もよかったけど、一番はまこっちゃんの可愛い所が見れたところかな」

「それは俺も一緒だ。今度は久遠も一緒に楽しもうぜ」

といって盛り上がっていたら、城の方から早馬の足音が聞こえてきた。

「浅井殿!皆様!」

「あれ?エーリカ。どうしたんだ、教会に行ってたんじゃないのか?」

「そうなんですが・・・・。用を済ませて城に戻ったら、鬼の目撃情報が入ってきたという連絡が!」

「どこですか!」

「小谷のずっと北側・・・・シズガタケ・・・・?の裏手だそうですが・・・・」

「賤ヶ岳の北って事は、今朝、市達が見て回った辺り?」

「ううん。市達は南側だったから、逆方向だね」

俺はトレミーに情報検索をさせた。そしたらやはり鬼はいたようだ。
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