七章 幕間劇
鬼×城下町×鬼
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族家族・・・・むぐむぐ」
「ふーん・・・・」
「・・・・な、何?」
「やー、照れてるまこっちゃんも可愛いなあって♪」
「ちょっ・・・・そんな事言わないでよぉ」
「お兄ちゃん、いい仕事したね!」
そりゃそうだろなと思ってドヤ顔で返した。
「お姉ちゃん!あっちに細工物屋さんがあるんだよ!行ってみようよー!」
「ああ、おい。市・・・・」
そんなこんなで、市の城下案内はあっちに行ったりこっちに行ったりだった。でもまああんなに引っ張り回される久遠も、中々見れる物ではないなと思った。旅の終盤にプレミアムなものが見れた事とかな。
「楽しそうだな、市」
「眞琴も行って来ればいいのに」
市が久遠と眺めているのは、西から来たらしい細工物の店だ。京や堺のものとは違うらしく、市はテンションが上がっている。
「僕はああいうの、似合いませんから」
「とか言って似合うんじゃないの。眞琴は女の子なんだから、可愛い格好したら似合うと思うが」
「か、可愛い・・・・ですか!?」
「そりゃそうだろう。女は服や化粧をすると変わるものなのだからな、眞琴も可愛い服とか着れば変わるだろうよ」
まあ、こう言わないと素直になれない女の子とかいるよな。例えば翠とか、あいつは可愛い服を着ても似合わないとか言うからな。
「そういえば兄様に聞きたい事がありまして・・・・」
「何だい?もしかして市と一緒に戦う話?俺は眞琴が正しいと思っているならそれでいいと思うけど。それに浅井家当主なんだから、自分が信じる道を進まないとな」
「それもいい話なんですけど、兄様はここに来る前に京にも寄ってこられたんですよね?公方様にもお目通りが叶ったとか」
「まあ、会えたといえば会えたな」
「公方様は、どのような御方でしたか?」
「どうって、まあ意外に話しやすい者ではあったな」
「そうですか・・・・。いいな・・・・僕も一度でいいから公方様にお目通り出来ればいいんですが」
「鬼の件が片付いたらかもな。それか途中で会えるかもしれない」
久遠の計画では、京にて一葉と合流した後、小谷という流れだった気がする。
「そうですね。本当は、市と一緒に京や堺巡りしたかったんですが・・・・」
「ああ。市ならきっと堺なら凄く楽しんでるだろうな」
「ですよねー!」
眞琴は本当に市の事が好きなのだろう。さっき一葉の事を話した時と同じくらいテンションがアゲアゲしてた。
「あーっ。まこっちゃん、また京の話ー?」
「ああ。兄様に京の様子を聞いていたんだよ」
「京の様子じゃなくて公方の事だろう。それにさっきも言ったが、市と一緒に可愛いのを見て回って来い。なあ、市」
「うんう
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