七章 幕間劇
鬼×城下町×鬼
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、だけど俺はこの世界に来る前は長だったけど前線に出てたな。でもここは違うんだよな」
「ですが、兄様には兄様の役目がお有りでしょう。と、引き留めてしまったようですね。ゆっくり休んで下さい」
「ありがとう。ついでに市の顔でも見に行ったらどうだ。喜ぶぞ」
それじゃおやすみと言ったところで、部屋に行き量子変換機でパジャマに着替えてから寝た。この時代の布団が暖かすぎだろうなと思ってしまうくらいだ。寝てから随分時間経つが、部屋の外から声が聞こえたので起きた。
「今何時だ?・・・・もう12時か。と、市からの約束があったな。着替えるか」
と言って量子変換機で、普段着に着替えた。いつもの服は、まだ洗濯中のようで今レノアを入れた所らしい。
「おはよー!お兄ちゃん起きてるー!」
「おはよ。ああさっき起きた所だ。案内してくれるんだろう?」
「うん。という事で、お姉ちゃんとまこっちゃんも一緒だけどいいよね?」
「当たり前だ。さっさと行こうか」
市は眞琴が来てくれたからよく眠れたとな。眞琴は、俺と久遠が来てくれたから案内させると。棟梁と言っても時間はあるそうだ。
「ほらほらお姉ちゃん。こっちこっちー!」
市に連れられてきたのは、小谷の城下町だ。
「そう急くな、市」
「これが小谷の町か」
「うむ。まだ、整ってはおらぬが、良い町だな」
「だな。堺みたいに活気がある気がするし」
特に京を見た後だからか、そう感じるかもしれない。小谷の町は、市みたいに元気一杯って感じの空気が流れている。
「そりゃそうだよ!何せ、まこっちゃんと市と皆が頑張って作ってる町だからね!」
「それに近江は、街道の要所でもありますから。お姉様の教え通り、旅人や商人から関で銭を取るのではなく、人の流れを作って銭を落とさせる方針を進めてますし」
「効果の程はどうだ?」
「以前より人が増えて、実入りも少しずつ増えています。町は賑やかになりましたし、関を作っていた頃よりも効果は大きいように見えますね」
「そうか」
そのまま久遠と眞琴は、都市計画についての話を始めてしまう。市はそんな二人を見守っていた。何でもこういう事自体が、策の一つだから勉強してもらいたいんだと言っていた。二人の話に口を挟む気もないようだし、熱を増す二人を見ては退屈そうだが楽しそうに見てる市。
「それに、ああやって真面目な顔してるまこっちゃんもカッコイイでしょ?」
ふむ。俺には分からんが、女性隊員が言ってたな。ああいうのが真面目な顔をすると、女子高では凄い人気が出るとかで。そしたら市のお腹が鳴った事で二人の話は途中で終わった。久遠も俺も昼食食っていないからどこかで食う事にした。
「お二人は何か食べたい物はありま
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