七章 幕間劇
鬼×城下町×鬼
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兵とかには対鬼戦の戦術や経験を積ませないとな。
「帰ったら、鬼との戦い方について眞琴と話してみるか。エーリカも同席をお願いする」
「もちろんです。鬼を倒すために力になれる事であれば、喜んで」
「ホントはまこっちゃんも市達と一緒に戦えればいいんだけど、まこっちゃんに何かあったら近江の一大事だからねー」
「市に何かあっても一大事だろ」
「市は負けないから大丈夫!」
「負けたろ俺との仕合で。あの時は鬼じゃなかったから眞琴は安心したけどな」
「うぅ、そうだった。もっと強くならないと」
根拠の無い事言うのも、姉妹に似ているなと思った。
「とりあえず、俺らがいる間は退治してやるよ。な、エーリカ」
「お任せ下さい」
「けど、さすがに夜中での鬼退治は眠いぜ」
夜中に知らせを受けた後、トレミー情報による事で正確な位置を把握してから出撃。でも夜はほとんど寝てないから、こりゃ仮眠どころではないなと。
「そうだ、お兄ちゃん。いつも鬼退治に付き合わせてばっかりじゃ悪いから、お昼から市が小谷の町を案内してあげるよ!」
「そうか。じゃあお願いしようか。エーリカは用事があったんだっけ?」
「はい。こちらにある教会に用事がありまして」
「この辺りにも教会あるんだな」
「まだ南近江や播磨の教会ほど大きくはありませんが」
南近江は六角氏の勢力圏で、播磨は兵庫辺りだったか。エーリカは今度案内する約束をしてから小谷城に戻ってきた俺達。俺の馬は空間に入れとくが、こりゃ本格的に眠いや。一眠りしないと。
「兄様。お帰りなさい」
そんな事を考えていると少し元気のない眞琴だった。
「眞琴か。どうかしたのか?」
眞琴の事だから、起きてるなら厩に直行して市の所に行くはず。だけど何か妙にテンション低い。
「いえ・・・・市は大丈夫でしたか?」
「無論だ。最後の一発は市がやってくれたし、今頃仮眠をしに閨にでも行ったのでは?」
「ですが、無事でよかった」
本当に眞琴は市の事が心配なんだな。俺から見ても強いけどな。
「ところで眞琴。帰りに市と話したんだが、今晩にでもエーリカ達と交えて対鬼戦の戦術について語りたいだが、どうかな?」
「願ったりです。今日の戦いの経験なども踏まえて、ぜひ色々とご教授ください」
「まあな、今までの経験での事だけど。時に眞琴、お前本当は市と一緒に戦いたいのであろう?」
「もちろんです。市一人に鬼退治を任せて夫たる僕が後ろに控えているなど、江北武士の名折れ。ですが・・・・」
「大将は後ろにドンと控えてろ、か」
「はい。大将には大将の役目がありますし、お姉様もそうすべきだと仰ってくださっています」
「難しいな
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