七章 幕間劇
美しい風景
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野にも、民の生活はある」
俺はそうだなという。恐らく朝食の支度何だろうな。彼方に見える白い煙がいくつもの立ち上り始める。あの煙一つずつに人間のいや家族の営みがあるのだろう。
「久遠?」
そんな事を考えていると、肩に乗ってきたのはわずかな重み。
「どうやら、市と眞琴のいちゃつき振りに当てられたらしい。・・・・少し、こうさせてくれんか?」
「喜んで」
と俺は腕を久遠の肩に伸ばした。
「一真?」
「嫌かい?」
「いや、いい」
と言って更に近づいた久遠の身体。そしてこの美しい国を、鬼の手には渡せぬと言った久遠。この国で穏やかに暮らす人達を、不幸にさせてはいけない。例え鬼でもあってもだ。と俺らはもうしばらくこの美しい風景を見るのであった。
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