暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
七章 幕間劇
美しい風景
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
野にも、民の生活はある」

俺はそうだなという。恐らく朝食の支度何だろうな。彼方に見える白い煙がいくつもの立ち上り始める。あの煙一つずつに人間のいや家族の営みがあるのだろう。

「久遠?」

そんな事を考えていると、肩に乗ってきたのはわずかな重み。

「どうやら、市と眞琴のいちゃつき振りに当てられたらしい。・・・・少し、こうさせてくれんか?」

「喜んで」

と俺は腕を久遠の肩に伸ばした。

「一真?」

「嫌かい?」

「いや、いい」

と言って更に近づいた久遠の身体。そしてこの美しい国を、鬼の手には渡せぬと言った久遠。この国で穏やかに暮らす人達を、不幸にさせてはいけない。例え鬼でもあってもだ。と俺らはもうしばらくこの美しい風景を見るのであった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ