七章
宴×鬼の動き
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は多く次に江北で散見されて尾張美濃では、まだ本格的には動いていない。これだけで鬼の行動範囲が絞れます。・・・・つまり京を中心にゆっくりと広がっているという事です。広がりをどうするのか?・・・・鬼の楽園を築くというなら、やらなければならない事は一つ。国を落とす事。国を落とすならば、纏った数の鬼が必要なはず。纏った数の鬼を揃えるためには、その鬼達を収めておく拠点が必要となる」
「市の話によれば、拠点は京って考えるのが妥当だが、京は畏き所の聖地だ。五山によって霊的な結界が張られているだったな」
「はい。各所に神仏を配置し、幾重にも結界を張られていますから恐らくは大丈夫かと。事実、洛内はでは鬼の動きは殆どないと聞いておりますし、拠点化は無理ですね」
「じゃあ、次に狙うとしたら?」
「次に考えられるのは、各地方に向けて道が延びている交通の要所でしょう。・・・・東海道、東山道、北陸道が合流する近江などはまさに理想の拠点になり得ます」
「なるほどな。小谷に来た鬼は、南は観音寺の方から来たと過言ではないがその推測は当たっているのかもな」
「観音寺の六角氏が鬼に滅ぼされた、などと言う話はとんと聞いておりません。今はまだ、鬼もそれ程力を持っていないのかもしれません。ですが・・・・」
「うん。京周辺が徐々に浸食されていると見て、間違いはなさそうだ」
「小谷はまだ無事でありますし、尾張美濃も壬月様達剛の者がいらっしゃるので安心でしょう。しかし六角、北畠などは少し怖いですね」
まあそうなんだよな。尾張美濃は大丈夫だし、何とかなる。しかし、剛の者が一人いたとしても十匹の鬼がいたら多勢に無勢だと考えるようだが、俺達には関係ないな。こちらは現代兵器にISを持つ者がいるから、それにピンチだったらトレミーで攻撃すればいい。
「探りを入れますか?」
「うおっ!びっくりした。あっちでひよと二人でご飯と夢中だったろ」
「お頭と詩乃ちゃんが何やら真剣な話をしているのに、私達だけお気楽に食事何て、できませんよぉ」
「そうですよ!私達だって、一真隊の一員なのですから、真面目なお話をする時は、ちゃんと呼んで下さいよぉ!」
「悪い悪い、何となく考えている内に詩乃と意見交換してたようだったな」
俺らブラック・シャーク隊もいるけど、こいつらもいるからな。ちゃんと考えねばならない。が、今は久遠の考えで動くべきだ。
「鬼の動きはどうであれ、今やる事は、足利の二人を京都から掻っ攫って錦の御旗を手に入れる事だ。切り札を手に入れたとしても、次に動くのは鬼の動きに合わせてだろうな」
「あれもこれもって手を出せば、失敗するのがオチですもんね」
「そういう事。だけど上洛前にもしかしたら動くかもしれんから、そこだけは頭の片隅
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